ビシソワーズは、比較的新しい歴史を持つスープ料理で、1917年に発明されました。
このスープの発明者は、フランス出身のシェフ、ルイ・ディアです。
彼がニューヨークの高級ホテル、リッツ・カールトン・ホテルでこのスープを初めて披露したことから、ビシソワーズはアメリカで生まれたフランス料理として知られています。
ここでは、ビシソワーズのバリエーションとして、きゅうりを使ったビシソワーズのレシピを3つご紹介します。
ビシソワーズの特徴
ビシソワーズは、なめらかなジャガイモの食感と牛乳のクリーミーな味わいが特徴のスープです。
ルイ・ディアは、子供時代に夏に冷たい牛乳を混ぜて飲んだポタージュがビシソワーズのアイデアの基になったと言われています。
このスープの名前「ビシソワーズ」は、ルイ・ディアの故郷であるフランスの避暑地「ヴィシー」に因んで名付けられており、「ヴィシー風のクリームスープ」という意味を持ちます。
きゅうりのビシソワーズレシピ3選!
ビシソワーズは冷製のジャガイモスープですが、以下にきゅうりでアレンジしたレシピを3選してご紹介します。
ぜひ、夏が旬のきゅうりを使って、美味しいスープを作ってみてください。
①ビシソワーズ風 きゅうりスープ
材料(2人分)
- きゅうり:1本(100g)
- じゃがいも:1個(150g)
- ミニトマト:1個
- A(だし:200ml、塩:小さじ1/2、しょうゆ:少々)
作り方
- じゃがいもは皮をむき、半月切りにして水で10分ゆで、水気を切ります。温かいうちにマッシャーでつぶします。
- じゃがいもをつぶした鍋にAを加え、温まったら火を止めて冷まします。
- きゅうりは4枚輪切りにし、残りをすりおろして水気を切ります。ミニトマトは細かく切ります。
- すりおろしたきゅうりを鍋に加え混ぜ、器に盛り、トマトと輪切りきゅうりを浮かべます。
②きゅうりのビシソワーズ
ポイント:冷製スープで、スープの素は食べる直前に仕上げます。
牛乳は直前に加えると新鮮な味わいが楽しめます。
材料
- きゅうり:1本
- 玉ねぎ:1/4個
- じゃがいも:1個(150g)
- オリーブ油:小さじ1
- 水:3/4カップ
- 固形コンソメ:1/3個
- 牛乳:1/2カップ~
- 塩:少々
- こしょう:少々
作り方
- 玉ねぎ、じゃがいもは薄切りにし、きゅうりは一部を薄切りにし残りを1cm幅に切ります。
- 鍋にオリーブ油を熱し、玉ねぎ、じゃがいも、きゅうりを炒め、水、固形コンソメを加えて柔らかくなるまで煮、味を整えます。
- ミキサーで滑らかにし、冷蔵庫で冷やします。
- 食べる時に牛乳を加え、薄切りきゅうりを添えます。
※牛乳量でとろみの調整が可能。食べやすい仕上がりに合わせてください。
③きゅうりのビシソワーズ
材料(4人分)
- きゅうり:1本
- じゃがいも:1個
- 玉ねぎ:1/3個
- にんにく:1/2片
- バター:5g
- チキンブイヨン:300cc
- みりん:小さじ1 1/2
- 塩:小さじ1
- こしょう:少々
- 牛乳:150cc
作り方
- にんにくはみじん切り、じゃがいもと玉ねぎは薄切りにします。
- 鍋にバターとにんにくを入れ炒め、香りが立ったら玉ねぎを加えて炒める。玉ねぎがしんなりしたらじゃがいもを入れ、炒める。
- チキンブイヨンを加えて弱火で15分煮ます。
- みりん、塩、こしょうを加えて火を止め、ハンドミキサーで滑らかにする。
- 粗熱を取った後、牛乳とすりおろしたきゅうりを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やします。
ポタージュスープの起源
ポタージュスープの起源を探ることは、ビシソワーズを深く理解するために重要です。
「ポタージュ」という言葉はフランス語で「鍋料理」を意味し、フランス料理におけるスープの総称となっています。
様々な種類のスープが存在し、その中でとろみのないクリアなスープを「ポタージュ・クレール」、とろみのあるスープを「ポタージュ・リエ」と呼んでいます。
ビシソワーズにおけるじゃがいもの重要性
ビシソワーズやその他のポタージュ・リエにおいて、なぜじゃがいもなどでとろみを加えるのかという疑問には、スープの歴史的背景が関係しています。
かつて、硬い黒パンを食べやすくするためにスープに浸していたと言われています。
これがクルトンの起源であり、同時にとろみあるポタージュ・リエの基礎ともなりました。
その後、スープ自体の食感を豊かにするために、とろみを付けるための炭水化物源としてじゃがいもが使用されるようになったのです。
きゅうりのビシソワーズは作り方も簡単! まとめ
それでは、きゅうりのビシソワーズアレンジということで、レシピを3つご紹介してみました。
どれも簡単に作れるものばかりなので、ぜひ夏の暑い時期になど試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!