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さやいんげんは何類に属するの?栄養たっぷりで優秀な野菜!

さやいんげんは何類に属するの?栄養たっぷりで優秀な野菜! さやいんげん

サヤインゲンは、若いインゲンマメをさやごと収穫して食べる野菜です。

甘納豆に使われる金時豆や大福豆、紫花豆などもインゲンマメの一種ですが、これらはさやの中の豆を食べます。

一方、サヤインゲンはさやごと食べることが特徴で、関西地方では「さんどまめ」という別名もあります。

基礎データ

  • 分類: マメ科インゲンマメ属
  • 原産地: 中央アメリカ
  • 季節:
  • 主な出荷時期: 6月~10月
  • 国内栽培面積: 約4,810ヘクタール(2021年)
  • 年間出荷量: 約24,400トン(2021年)
  • 主要産地: 千葉県(約16%)、北海道(約11%)、福島県(約9%)

サヤインゲンの歴史

インゲンマメはメキシコ南部やグアテマラ、コスタリカを原産地とし、南アメリカで品種が分化しました。

1500年頃には中南米で広く食されており、コロンブスによってヨーロッパに伝わりました。

その後、ヨーロッパから北アメリカに移住した人々によって北米でも広まりました。

若いさやを食用にする習慣は、ヨーロッパに伝わってから始まったとされています。

中国では16世紀末に栽培の記録があり、日本へは1654年に中国からの帰化僧である隠元禅師によって伝えられたと言われています。

現在のサヤインゲンは、明治時代に政府が欧米から導入したものが基になっており、全国で栽培されています。

サヤインゲンの選び方

選ぶ際は、豆の形がくっきり出ておらず、全体の太さが均一でピンと張りがあり、鮮やかな緑色のものを選びましょう。

豆がでこぼこしているものは育ちすぎてかたい場合があります。

また、黄色味がかったものやへたが変色したもの、やわらかいものは避けましょう。

多少曲がっていても味には影響しません。

調理法と保存方法

サヤインゲンは煮物や炒め物、和え物など多用途に使えます。

調理の際には、両端を少し折って筋がないか確認しましょう。

色鮮やかに茹でるには、1~2%の塩を加えたお湯で茹でると良いです。

茹で時間は2~3分が目安で、茹で上がった後は少し固めにザルにあげて冷ましましょう。

冷凍サヤインゲンも、茹でるか炒め物に加えて使えます。

旬と保存方法

サヤインゲンの旬は6~9月で、市場には年間を通じて出回っています。

保存する際はポリ袋に入れて野菜室に保管し、早めに調理しましょう。

長期間保存する場合は、固ゆでにしてラップで包み、冷凍保存が適しています。

サヤインゲンの種類(品種)

さやいんげんには、いくつか品種があるので見ていきましょう。

さやいんげん

一般的に流通しているさやいんげんは、長さが13〜15cmほどで、ほんのりとした甘味とシャキッとした歯触りが特徴です。

主に「どじょういんげん」と呼ばれる丸さやのタイプで、「ケンタッキー・ワンダー(尺五寸)」や「キセラ」、「さつきみどり」、「江戸川」など多くの品種があります。

モロッコいんげん

さやが幅広く平べったいのが特徴で、長さは15〜20cm、幅は約1.5〜2cmです。

地中海沿岸地域から導入された品種で、1976年(昭和51年)頃からタキイ種苗によって販売されています。

柔らかく甘味があり、シャキシャキとした食感が魅力で、炒め物や天ぷら、和え物など多様な料理に使われます。

紫いんげん

長さ13〜15cmくらいの紫色のさやいんげんで、ゆでると紫色が濃い緑色に変わります。

紫色を残したい場合は短時間でさっと加熱するのがおすすめです。

ただし、流通量が少なく、一般の青果店ではあまり見かけません。

黄色いんげん

長さ14〜15cmくらいの黄色いさやいんげんで、ゆでても色が落ちないため、サラダや煮物の彩りに適しています。

こちらも流通量が少ないため、一般の店ではほとんど見かけることはありません。

サヤインゲンの輸入先と輸入量

順位輸入先輸入量輸入額単価(kg)
1位オマーン497トン2億2,771万円458円
2位メキシコ62.3トン5,665万円909円
3位アメリカ2.7トン123万円451円

出典:財務省統計

サヤインゲンは主にオマーン、メキシコ、アメリカの3か国から輸入されています。

オマーンからの輸入量が約497トンで全体の90%近くを占めています。

次いでメキシコからの輸入量が約62.3トンで全体の約11%、アメリカからの輸入量は約2.7トンです。

さやいんげんは緑黄色野菜に属する野菜 まとめ

それでは、さやいんげんは何類に属するのかや、さやいんげんの品種、歴史などご紹介してみました。

さやいんげんは、栄養価の高い緑黄色野菜です。

ぜひ、美味しい食べ方で、栄養をたっぷりと摂りましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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