料理の彩りとして使われることが多いインゲンですが、実は栄養が豊富で、愛犬にも適した食材です。
この記事では、インゲンを犬に与える際の注意点や栄養成分について紹介します。
犬が食べても安全なインゲンの栄養成分
インゲンには「三度豆」という別名があり、年に3回収穫できるため、1年を通してスーパーで手に入ります。
インゲンには多くの栄養素が含まれています。
- カリウム:細胞の浸透圧を維持し、ナトリウムを体外に排出します。ただし、過剰摂取は「高カリウム血症」の原因となるため、腎臓が弱い犬には注意が必要です。
- カルシウム:骨や歯を強くするだけでなく、神経や筋肉の働きをサポートします。
- マグネシウム:体内の酵素を助ける働きを持ち、犬にとって重要なミネラルです。
- リン:歯や骨を強くするほか、神経や筋肉の正常な働きを保ちます。ただし、腎臓病の犬には控えるべきです。
犬に生のインゲンを与えても大丈夫?
犬に生のインゲンを与えることはできますが、加熱してから与えるのが安心です。
インゲン豆には「レクチン」という毒素が含まれますが、加熱することで無毒化できます。
犬にインゲンを与えるメリット
犬に与えるインゲンの栄養成分(茹でた場合)
- エネルギー:26kcal
- 水分:91.7g
- タンパク質:1.8g
- 脂質:0.2g
- 炭水化物:5.5g
- 灰分:0.8g
犬にインゲンを与える際の注意点
犬に与えるインゲンの適量
犬の1日の摂取カロリーのうち、おやつやトッピングにして良い量は全体の2割以下です。
以下は目安量です。
- 超小型犬(2kg):145g(14本)
- 小型犬(3-5kg):196g-288g(19-28本)
- 中型犬(6-15kg):330g-657g(30-65本)
- 大型犬(20-30kg):815g-1,105g(80-100本)
- 超大型犬(30-50kg):1,105g-1,620g(100-160本)
これはカロリーを基に計算した量なので、実際には数本を刻んでご飯に混ぜる程度が適量です。
愛犬のためのさやいんげんを使ったおすすめレシピ
栄養価の高いさやいんげんは、愛犬のトッピングご飯にぴったりの食材です。
さやいんげんは水溶性の栄養成分が多く含まれているため、2〜3分ほど固めに下ゆでし、冷ます際には水を使わずザルなどに広げて冷ますのが効果的です。
また、βカロテンは油と一緒に摂取することで効率よく吸収されます。
さやいんげんの胡麻和え
ゴマは犬にとっても栄養豊富な食材です。
すりごまやペースト状にすることで、犬も消化吸収しやすくなります。
材料
- さやいんげん
- ごま
- 椎茸のだし汁
作り方
- さやいんげんの両端を切り落とし、下ゆでして食べやすい大きさにカットします。
- すりごまに椎茸のだし汁を加え、茹でたさやいんげんと和えます。
さやいんげんのチキン巻き
電子レンジで手軽に作れるメニューです。
手作りご飯のレパートリーに加えてみてください。
材料
- さやいんげん
- 鶏胸肉またはささみ
作り方
- 鶏肉を厚さが均等になるように開きます。
- 下ゆでしたさやいんげんを鶏肉の上に置き、巻いていきます。
- 巻いた鶏肉をラップで包み、電子レンジで約5〜6分加熱します(ラップの巻き終わりが下になるように置きます)。
- 冷めたら食べやすい大きさにカットします。
さやいんげんのオリーブオイル炒め
下ゆでなしで時短ができるメニューです。
さやいんげんと一緒に他の野菜も炒めるとさらに栄養価がアップします。
一緒に炒める野菜はさやいんげんと同じくらいの大きさにカットすると、均一に火が通ります。
材料
- さやいんげん
- オリーブオイル
- かつお節
- 昆布のだし汁(水に昆布をつけて作ったもの)
*昆布を水に一晩つけておくだけで簡単に作れるだし汁は、犬にとっても栄養豊富です。昆布自体は消化できないため、必ずだし汁のみを使用しましょう。
作り方
- さやいんげんを食べやすい大きさにカットし、オリーブオイルで全体に油が回るようにさっと炒めます。
- 昆布のだし汁とかつお節を加え、弱火で汁気がなくなるまで炒め煮にします。
さやいんげんは犬に与えても大丈夫! まとめ
インゲンは犬にとって栄養豊富で健康に良い食材ですが、与えすぎには注意が必要です。
適量を守りながら、食事のトッピングとして活用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!