今日は夏の季節に欠かせない食材、茗荷にまつわる驚きの話をお届けしたいと思います。
私たちの食卓でおなじみの茗荷。
実は「食べると物忘れする」という噂を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
この不思議な言い伝え、実は仏教にまつわる深い物語が隠されているんです。
みょうがの言い伝え
今回は、茗荷にまつわる意外な真実をご紹介します。
- 茗荷を食べると物忘れするという言い伝えの意外な由来
- お釈迦様の弟子の感動的なエピソード
- 茗荷という名前の意外な由来
- 日本でしか食べられていない茗荷の特徴
- 意外と知らない茗荷の種類と活用法
私の家でも、夏になると薬味として欠かせない茗荷。
特に素麺やうどんの薬味として重宝しているんですよ。
あの爽やかな香りと、しゃきしゃきした食感が暑い季節にぴったりですよね。
お釈迦様の弟子の感動的なエピソード
でも実は、この茗荷には深い物語が隠されているんです。
今から約2500年前、お釈迦様の弟子の一人に、周利槃特(しゅりはんどく)という名前のお坊さんがいました。
このお坊さん、とても物忘れが激しく、なんと自分の名前すら覚えられなかったそうです。
周利槃特さんには兄がいて、二人一緒にお釈迦様の弟子になったんですが、兄とは対照的に物覚えが悪かったため、お布施をもらう托鉢にも行けない状態だったんです。
これって、お坊さんとしては深刻な問題ですよね。
お釈迦様の一案
そんな周利槃特さんを見かねたお釈迦様は、なんと「周利槃特」と書いた札を作って、それを背負って托鉢に行くように指示したそうです。
名前を聞かれたら、その札を指さすようにと。
これって、なんだかとても現代的な解決方法だと思いませんか?
でも、ここからが物語の本当に素敵なところなんです。
お釈迦様は周利槃特さんに、ある言葉をかけました。
掃除を続けた周利槃特
この言葉とともに、お釈迦様は周利槃特さんにほうきを渡して、「ごみを払おう、あかを除こう」と唱えながら掃除をするように教えました。
そして周利槃特さんは、毎日欠かさず掃除を続けました。
雨の日も、風の日も、暑い日も、寒い日も。
その姿に人々は感動し、「おろか者の周利槃特」と呼んでいた人たちも、「ほうきの周利槃特」と呼ぶようになったそうです。
何十年もの努力の末、周利槃特さんは聖者の位である阿羅漢にまで到達したんです。
これって本当に素晴らしいことだと思いませんか?
お釈迦様の言う悟りとは?
お釈迦様は人々にこう語りかけました。
茗荷の名前の由来
実は、茗荷という名前の由来は、この周利槃特さんが「名を背に荷った」ことから来ているんです。
亡くなった後、お墓に生えた不思議な草を人々が「茗荷(みょうが)」と名付けたという説が伝わっています。
茗荷の豆知識
さて、ここで茗荷についての豆知識もお伝えしておきましょう。
実は茗荷は日本でしか食用として栽培されていない、とても珍しい野菜なんです。
原産地については諸説ありますが、食用として栽培しているのは世界で日本だけ。
これって意外ですよね?
みょうがは2種類ある?
茗荷には主に2種類あります。
私たちがよく目にする赤い部分は「花茗荷」や「茗荷子」と呼ばれ、実はつぼみの集まりなんです。
6~7月の「夏茗荷」と8~10月の「秋茗荷」があります。
また、若い茎を軟化栽培した「茗荷竹」という種類もあるんですよ。
物忘れするの言い伝えの裏側
このように、「物忘れする」という言い伝えの裏には、実は深い教えが隠されていたんですね。
決して多くを覚えることだけが大切なのではなく、一つのことに打ち込む姿勢こそが大切だという教えが、茗荷という身近な食材に込められていたなんて、驚きではないでしょうか。
みょうがの言い伝えは今にも通じる教え まとめ
みなさんも今度茗荷を食べるときは、この素敵な物語を思い出してみてください。
物忘れを心配する必要はありませんよ。
むしろ、一つのことに打ち込むことの大切さを教えてくれる、そんな奥深い野菜なんです。
最後までお読みいただきありがとうございました!