アーティチョークの栽培方法について、種まきの時期や収穫のタイミング、土作りのコツ、水やり方法などを詳しくご紹介します。
この記事では、初心者でも安心して育てられるように、ステップバイステップで説明しています。
アーティチョークの寿命と収穫時期
アーティチョークの株の寿命は5~6年です。
収穫後、苗をそのままにしておくと越冬して翌年以降も収穫が楽しめます。
栽培のポイント
難易度: ★★☆☆☆
アーティチョークは地中海原産の野菜で、育てやすく栽培期間が長めです。
同じ場所で数年間収穫できるため、コストパフォーマンスも良好です。
大きなつぼみを食用にし、花も観賞用として楽しめます。
栽培データ
- 科目: キク科
- 連作障害: あり(2~3年)
- 土壌酸度: pH6.0~6.5
- 株間: 10cm以上
- 発芽適温: 15~20℃
- 生育適温: 10~20℃
- 種まき時期: 3月下旬~4月下旬
- 発芽日数: 7~10日
- 苗植え付け時期: 4月上旬~5月上旬
- 収穫時期: 種まきから約2か月
栽培時期とカレンダー
アーティチョークは春から秋にかけて栽培します。
種まきは3月から4月、収穫は約2か月後です。
品種選び
アーティチョークの品種は「大型種」と「中型種」に分かれます。
育てやすさに差はなく、どの品種でも栽培は容易です。
人気の大型種は「インペリアルスター」「グリーン・グローブ」、中型種は「ビオレッタ」や「シエナ」などです。
栽培方法
アーティチョークはプランターでも露地でも育てられます。
直まきとポット育苗のどちらも可能です。
準備
- プランター: 中型(60cm以上)を使用し、1株なら大型の鉢でもOK。3~5株程度を栽培可能。
- 用土: 市販の培養土を使用。自作する場合は赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを混ぜ、石灰と化成肥料を加えます。
種まき
- 時期: 3月下旬~5月上旬
- 適温: 15~20℃
- 方法: 一昼夜水に浸けて発芽を促進し、直まきかポットまきで育苗します。
間引き
苗の植え付け
- 時期: 3月下旬~5月上旬
- 間隔: 10~15cm
- 方法: 根鉢より一回り大きな穴を掘り、苗を植え付けます。
土寄せ
- 頻度: 水やりや降雨で土が減ったとき
- 方法: 株周りの土を軽くほぐして寄せる
水やり
- 頻度: 用土の表面が乾いたら
- 量: 鉢底から染み出るくらいたっぷりと与える
追肥
- 頻度: 低温期は控えめ、春以降に開始
- 種類: チッソ分が多めの肥料
- 量: プランターは1株5~10g、露地栽培は1㎡あたり20~30g
収穫
- タイミング: 種まきから約2.5か月、苗植えから約2か月で収穫適期
- 目安: 大型種はつぼみの直径が10~15cm、中型種は7~8cm
- 方法: ハサミやナイフで蕾の根元を切り取る
病害対策
アーティチョークの栽培中には多くの病害が発生する可能性があります。
病害が見つかった場合は、早期対応と再発防止に努めることが重要です。
アーティチョークに発生する病害の種類
アーティチョークに発生しやすい病害には、「うどん粉病」「炭疽病」「カビ病」「モザイク病」「苗立ち枯れ病」などがあります。
病害の予防方法
アーティチョークは冷涼でやや乾燥した環境を好みます。
そのため、高温多湿の状況では病害が発生しやすくなります。
以下の対策を取ることで、病害の予防ができます。
- 連作を避ける
- 密植を避ける
- 水はけの良い土壌を使用する
- 風通しの良い場所で栽培する
害虫対策
収穫前に害虫被害が発生すると収量に大きな影響を及ぼします。
害虫を見つけたら早期に駆除し、被害を最小限に抑えましょう。
害虫が集まりにくい環境を整えることがポイントです。
アーティチョークに集まる害虫の種類
アーティチョークに集まりやすい害虫には、「ヨトウムシ」「アブラムシ類」「アザミウマ」「ハモグリバエ」などがあります。
害虫の予防と駆除方法
害虫は早期に駆除することが重要です。
葉の裏もよく観察し、卵や幼虫を見つけたらすぐに取り除きましょう。
- トンネル掛けや不織布掛けで苗を保護する
- 栽培時に出る残渣(落ち葉や枯葉)をこまめに撤去する
- 株元が込み合ったら摘葉して風通しを良くする
周囲の無対策の畑や雑草地から害虫が飛来する可能性があるため、環境全体を整えることが重要です。
人力での駆除が難しい場合は、人体への影響が少ない薬剤を使用することも検討しましょう。
アーティチョークは寿命が長い まとめ
アーティチョークの寿命や育て方について詳しく紹介しました。
この記事を参考に、珍しい野菜であるアーティチョークの栽培に挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!