オクラはアフリカ原産の野菜で、その粘り気のある実からトロロアオイとも呼ばれています。
オクラを育てる際に驚くのはその花の美しさです。
アオイ科に属しているため、アオイやフヨウ、ムクゲのような美しい花を咲かせます。
熱帯性の多年草ですが、冬が寒い日本では一年草として扱われています。
日本では九州や四国を中心に栽培されており、緑色の品種のほかに紅色の品種や花を楽しむための花オクラも存在します。
オクラの栽培から収穫までの手順
オクラは、水はけが良く肥沃な土壌を好みます。
高温を好むため、地域により異なりますが、種をまく時期は5月以降、気温が十分に上がった時期が適しています。
プランターでオクラを育てるために必要なもの
家庭菜園でプランターを使用してオクラを育てる場合、以下のものが必要です。
- オクラの種
- 大型プランター
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 園芸用シャベル
- 支柱(太さ16~20mm、長さ150cm程度)
- 園芸用ハサミ
オクラに適したプランターのサイズ
オクラ栽培に適したプランターは、標準よりも大きめの深型プランター(幅60cm以上、深さ30cm以上)が望ましいです。
オクラの根は深く成長するため、浅いプランターでは倒れやすくなります。
土づくり
オクラは湿気に弱いため、水はけの良い土が必要です。
野菜用培養土は園芸専門店やホームセンターで手に入ります。
オクラに適した土壌は弱酸性から中性で、pH 6.0〜6.5程度が適しています。
オクラの種まきの時期
オクラの種まき時期は地域により異なりますが、一般的には4月上旬から7月、苗の植え付けは4月から6月頃が目安です。
最低地温が15℃以上になったころが適した時期です。
種まきから約1ヵ月半後の5月下旬から9月中旬にかけて収穫が可能です。
オクラの種まき
オクラの種は硬いため、発芽を促すために一晩水に浸します。
種はポリポットにまくか、直接まきも可能です。
手順は以下の通りです。
- 土に深さ1センチほどのくぼみを作り、3〜5粒ずつ種をまく。
- 土をかぶせ、軽く手で押さえてたっぷり水をやる。
オクラの苗の植え付け
オクラの苗の植え付けは、5月中旬から6月下旬までに行います。
苗は4月下旬ごろから園芸専門店やホームセンターで購入できます。
5月中旬より前に植え付ける場合は、不織布で覆い保温します。
良い苗の選び方のポイントは以下の通りです。
- 双葉がしっかり残っており、本葉が3~4枚程度あること。
- ポットの底から根が出ていること。
- 節と節の間が詰まっており、茎が太いこと。
- 葉の色が濃いこと。
- 病気や害虫の被害を受けていないこと。
苗の植え付けポイントは以下の通りです。
- 苗と苗の間に30cm程度の隙間を空ける。
- 植え付けた後はたっぷりと水を与える。
- 元肥を土に混ぜてから植え付ける。
水やり
オクラの水やりは以下のポイントが重要です。
- 苗が根付くまでの約1週間は毎日朝に水やりを行う。
- 土の表面が乾いたら水やりをする。
- 株元に静かに水を与える。
オクラの収穫時期と方法
オクラの適切な収穫時期は、花が咲いてから約1週間後、5~8cmくらいの若いサヤを収穫します。
収穫方法はサヤの付け根からハサミで切り取ることです。
倒伏防止
オクラは倒れやすいため、支柱を立てて倒伏防止対策を行いましょう。
支柱には、株1本に対して1本の支柱を立てる方法と、複数の株を囲むようにして行燈仕立てで支柱を立てる方法があります。
追肥
花が咲いたら10日から2週間ごとに追肥を行います。
摘葉
オクラの摘葉は風通しを良くするために重要です。
葉が密集し始めたら、収穫した節と直下の葉1~2枚を残して下の葉を摘みます。
オクラの病気と害虫対策
オクラの栽培で注意すべき病気や害虫対策として、うどんこ病、モザイク病、褐斑病、葉すす病、立枯病、半身萎凋病、果実黒斑病があります。
これらの病気の予防には、適切な栽培環境や除湿、害虫対策が重要です。
害虫対策としては、フタトガリコヤガ、ヨトウムシ、アブラムシ、カメムシ、ハモグリバエ、タバコガなどが挙げられます。
これらの害虫を早期に発見し、適切に対処することが大切です。
連作障害とコンパニオンプランツ
オクラは2〜3年間は同じ場所での栽培を避ける必要があります。
オクラには大きめサイズのプランターが必要 まとめ
オクラの栽培について、具体的な手順や注意点を紹介しました。
これらのポイントを押さえて、適切な管理を行うことで、美味しいオクラを収穫できます。
一人で栽培するのが不安な場合は、シェア畑を利用することもおすすめです。
美味しいオクラづくりを楽しみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!