スイカといえば、緑色の皮に黒い縞模様が特徴的で、中は鮮やかな赤色(黄色のものもありますが)、そして中にはたくさんの種が入っていますよね。
日本でこれほど多くの人に愛されているにもかかわらず、どこかミステリアスなフルーツと言えるかもしれません。
ある意味では「唯一無二」の存在であるスイカ、その仲間たちについて今回はご紹介します。
スイカは何科で野菜?
スイカはフルーツの一種ですが、実はウリ科の植物なんです。
まずはスイカ自身についてもう一度考えてみましょう。
他のフルーツと比べると、明らかに独特な色合いを持ち、同じようなフルーツがあまり見当たりません。
唯一、緑色という点で似ているのはメロンかもしれませんね。
そうなんです。
また、スイカやメロンは一般的に「果物」として扱われますが、実は「果実的野菜」と呼ばれることもあります。
では、なぜこのような分類になっているのでしょうか?
スイカが野菜だと言われる理由とは?果実的野菜ってどんなもの?
スイカが果物か、それとも野菜か、と質問されたとき、あなたは明確に答えられますか?
食べ方としてはフルーツ(果物)ですが、八百屋さんでも売られていることを考えると、明確に答えるのは少し難しいかもしれません。
しかし、この記事を読めば、「スイカは果物?それとも野菜?」という質問に自信を持って答えられるようになります!
特に好奇心旺盛なお子さんがいる家庭では、ちょっとした豆知識としても役立つかもしれません。
友達との集まりや飲み会で話のネタになること間違いなしです。
果物と野菜の定義
ではまず、果物と野菜の定義について見ていきましょう。
野菜の定義には以下の要素が含まれます。
- 畑や田んぼで栽培されること
- 主食ではなく副食であること
- 加工を必要としないもの
- 木に実るのではなく、草本性の植物であること
これらの条件を見ると、スイカはすべて当てはまりますよね?
つまり、スイカは実質的に「野菜」なのです。
地域や家庭によっては、スイカの皮を漬物にしたり、ソースやスープに使ったりすることもあります。
つまり、スイカは食べ方次第で「果物にも野菜にもなる」というわけです。
この「果実的野菜」というカテゴリには、他にも「メロン」や「イチゴ」などが含まれます。
イチゴはバラ科なのでスイカとは異なりますが、メロンはスイカと同じウリ科で、スイカに最も近い仲間と言えるでしょう。
メロン、スイカ、キュウリ、トマトはどっち?
暑い日が続くと、みずみずしい野菜や果物が特に美味しく感じられます。
メロンやスイカが市場に出回り始め、キュウリやトマトといった夏野菜が食卓に登場する機会も増えてきたのではないでしょうか。
ところで、これらの食材が野菜なのか果物なのか、考えたことはありますか?
今回は、野菜と果物の意外な「分類」についてご紹介します。
「果実的野菜」は野菜?それとも果物?
スイカやメロンは野菜なのか果物なのか、よく議論になります。
植物分類学的には、これらはキュウリやカボチャ、ズッキーニと同じウリ科に属しています。
そうなると、スイカやメロンも「野菜」に分類されるのでしょうか。
農林水産省によると、1年で収穫される草本植物は「野菜」として扱われています。
このため、スイカやメロン、イチゴなどは「果樹」ではなく「野菜」に該当することになります。
ただし、これらは「果実的野菜」として、特別に分類されています。
国や文化で異なる分類
野菜か果物かの定義は、国によっても異なります。
アメリカでは、調理科学の権威であるハロルド・マギーが「植物学的には種子を取り巻く部分を果実といい、キュウリやナス、トマトは果実である」との見解を持ち、一般的にもこの考えが広まっています。
しかし、実際にはこれらは野菜として消費されることが多いため、植物学的な見解と食卓での扱いには違いがあります。
日本では、メロンやスイカが生産時には野菜に分類されますが、店頭では果物として販売されるのも同様の例です。
見方次第で変わる分類
植物学上や生産時には「野菜」とされているメロンやスイカ、イチゴですが、総務省の家計調査や流通においては、実際の消費形態に合わせて「果物」として扱われています。
このように、野菜か果物かの分類は、その場の必要性や視点によって異なるのです。
スイカはウリ科で果実的野菜に分類 まとめ
ウリ科というと、緑色の皮を持つものをイメージするかもしれません。
たとえば、瓜、冬瓜、ズッキーニ、キュウリ、カボチャ、ゴーヤーなどがあります。
これらには形や色が似ているといった共通点がありますが、実は見た目以外にも、共通する点があるのです。
それは「熱帯地方でよく生産されている」という点です。
スイカの原産地は南アフリカで、現在では北海道でも栽培されていますが、基本的には暑い夏に生産されることが多いのです。
最後までお読みいただきありがとうございました!