パプリカは、カラフルで鮮やかな夏野菜の一つで、スーパーマーケットで手軽に手に入れることができます。
生でも加熱してもおいしいこの野菜の特徴や栄養素について、詳しく見ていきましょう。
パプリカとは?
パプリカは、ピーマンや唐辛子と同じナス科トウガラシ属に属する野菜で、学名は「Capsicum annuum」です。
一般的にはカラーピーマンの一種として分類され、黄色、オレンジ、赤色などの大きくて肉厚のベル型のものが「パプリカ」と呼ばれます。
対して、緑色のピーマンは未熟な状態で収穫されるのが一般的です。
パプリカの特徴
- 色:主に黄色、オレンジ、赤色
- 味:ジューシーで甘みとほのかな酸味がある
- 栄養:ビタミンA(カロテン)、C、Eを含む
- 状態:完熟果実
- 形状:ベル型で、大きめで肉厚
- 食べ方:生のままでも、加熱しても美味
ピーマンとの違い
- ピーマンは主に緑色で、苦みが特徴
- ピーマンにはビタミンC、A(カロテン)が含まれる
- ピーマンは未熟果実で、最近の品種は肉薄
- 生食には向かない青臭さがある
パプリカは、その鮮やかな色合いとともに、ビタミンC、A、Eを豊富に含んでいます。
この豊富な栄養素と美味しい味わいで、パプリカは多くの料理に活用されています。
ピーマンの歴史と生産地
パプリカは近年日本のスーパーマーケットでも一般的に見かけるようになったカラフルな夏野菜ですが、ピーマンとは生産地や歴史に違いがあります。
- 起源・導入時期: ピーマンはアメリカ原産の野菜で、日本には明治時代に導入されました。
- 普及時期: 食卓の西洋化が進んだ昭和30年代以降に広く食べられるようになりました。
- 主要生産地: 日本国内では、茨城県、宮崎県、高知県などが主要な生産地です。
パプリカの歴史と生産地
- 導入時期: 平成5年のオランダからの生鮮品輸入解禁以降に日本で普及し始めました。
- 名前の由来: 「パプリカ」という名前はオランダ語で「ピーマン」を意味します。
- 主要生産地: 輸入品が多く、オランダ、韓国、ニュージーランドなどが主な生産国です。国内では、宮崎県、茨城県、熊本県などが生産地として知られています。
ピーマンとパプリカの特徴
- ピーマン: 小さく、薄皮で濃い緑色。細長い形状が特徴で、青臭さと苦みがあります。ヘタの形状で苦みの度合いを見分けることができます。
- パプリカ: 大きく、肉厚で甘みがあります。ベル型の形状で、赤、黄、オレンジのカラフルな色が特徴です。
おすすめの食べ方
パプリカは生食でも加熱しても美味しく、サラダ、ジュース、シャーベット、パスタ、ピザなど、多様な料理に活用できます。
特に、オーブントースターで加熱すると甘みが増し、さらに美味しくなります。
パプリカは果物ではない?
パプリカは野菜の一種で、特に夏になると国産のパプリカが旬を迎えます。
パプリカとピーマンは植物学的に「ナス科トウガラシ属」に分類され、明確な区分はされていませんが、いくつかの特徴によって区別されます。
パプリカとピーマンの違いのおさらい
- 色: パプリカは赤、黄、オレンジなど多彩な色合いが特徴ですが、ピーマンは主に緑色です。ただし、赤や黄色の「カラーピーマン」や緑色のパプリカも存在します。
- 味: パプリカは甘みが特徴で、ジューシーな味わいが楽しめます。一方、ピーマンは青臭さと苦みがありますが、甘みのある「赤ピーマン」もあります。
- 形状と果肉: ピーマンは果肉が薄く、細長い形状をしています。パプリカは果肉が厚く、より丸みを帯びた形をしています。
栄養価はパプリカの方が高い?
パプリカはビタミンCやカロテンの含有量がピーマンよりも多く、栄養価が高いです。
パプリカ VS ピーマンの軍配はパプリカに? まとめ
パプリカはその甘みと栄養価で、子どもにも食べやすく、多様な料理に適しています。
料理の彩りを添えることもできるので、日々の食卓において「買っておいて損はなし!」の野菜です。
毎日の食卓での活用をおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました!