ピーマンとパプリカはともにナス科トウガラシ属に分類される野菜で、学名は同じ「Capsicum annuum」です。
しかし、それぞれに特徴があります。
今回は、ピーマンとパプリカの特徴や栄養素など徹底的に比較してみます!
ピーマンVSパプリカ!特徴の違い
ピーマンとパプリカは似ているようで、違いがたくさんあるので、以下に見ていきましょう。
ピーマンの特徴
- 色: 緑色。
- 味: 苦みがあり、青臭さが特徴。
- 栄養素: ビタミンC、ビタミンA(カロテン)を含む。
- 状態: 未熟な果実。
- 形状: 最近は肉薄のものが多い。
- 食感: 青臭く、生食には向かないとされている。
パプリカの特徴
- 色: 主に黄色、オレンジ色、赤色。
- 味: ジューシーで甘みとほのかな酸味が特徴。
- 栄養素: ビタミンA(カロテン)、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含む。
- 状態: 完熟した果実。
- 形状: ベル型で、一般的には100g以上の大きさで肉厚。
- 食感: 生で食べても美味しく、加熱調理にも適している。
ピーマンは未熟果で苦味があり、炒め物や煮物に適していますが、生食にはあまり向かないことが多いです。
一方、パプリカは完熟果で甘みがあり、サラダや生食にも適しています。
また、彩りと甘みを加えるために炒め物などの加熱料理にも使われます。
栄養価が高いため、健康的な食事に取り入れるのに適しています。
ピーマンVSパプリカ!栄養の違い
ピーマンは栄養価が非常に高く、特に夏場の緑黄色野菜として推奨される食材です。
ビタミンAとCが豊富で、他のビタミンやミネラルも含まれています。
ピーマンの栄養素
- ビタミンA: 100gあたり約150IU、トマトと同等の量。
- ビタミンC: 100gあたり約80mg、レモンの約2倍。
- その他のビタミン: B1、B2、D、P。
- ミネラル: 鉄、カルシウムなど。
色の変化
緑ピーマンは未熟果で、完熟すると赤色に変わります。
この変化はカプサンチンという赤色色素の増加によるものです。
黄色ピーマンは異なる品種です。
効能
- 夏バテ防止: ビタミンAとCが細胞の活性化を促し、夏バテ防止に効果的。
- 疲労回復: 細胞の働きを活性化。
- 風邪予防: 常食することで風邪の予防に効果的。
- スタミナ源: 油で炒めるとビタミンAの吸収率が上がる。
- ビタミンP: ビタミンCの吸収を助け、毛細血管を強化。
- 血液の浄化: 葉緑素が血液のコレステロールを掃除。
- 脂肪代謝の促進: ビタミンCが脂肪の代謝を促し、血中脂肪を減少させる。
- 美容効果: ビタミンCがシミやソバカスの防止に効果的で、ビタミンDが血行を良くし肌を美しく保つ。
夏場の栄養不足解消には、ビタミンやミネラルが豊富なピーマンを積極的に摂取することがおすすめです。
加熱調理や油との組み合わせで栄養吸収を高めることができ、多様な料理に活用できます。
パプリカの栄養価
パプリカはビタミンA(カロテン)、ビタミンC、ビタミンEが豊富で、「ビタミンエース」とも呼ばれています。
特にビタミンCはパプリカから発見され、その発見者はノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
パプリカの鮮やかな黄色やオレンジ色は、ゼアキサンチンというカロテノイドの一種の色素成分によるもので、赤色はカプサンチンという色素成分によるものです。
このように、パプリカはピーマンとは異なる、色鮮やかで甘い味わいと豊富な栄養素を持つ野菜です。
生でも加熱しても美味しく、料理の幅が広がる便利な野菜と言えます。
ピーマンとパプリカは違いも多い まとめ
上記のまとめですが、パプリカとピーマンはナス科トウガラシ属の植物で、両方ともトウガラシの栽培品種ですが、品種が異なります。
ピーマンは中型種で独特の苦みがありますが、パプリカは大型で肉厚の甘い品種です。
パプリカは、その甘酸っぱい香りとほろ苦さが特徴で、料理に独特の風味を加えます。
肉料理、野菜料理、ソース作りなど様々な用途で用いられ、料理の色合いや味わいを豊かにします。
最後までお読みいただきありがとうございました!