アスパラガスやラディッシュ、葉っぱ付きの人参が市場に並び始めると、冬の終わりを感じます。
春の訪れを実感する季節に向けて」、今回はフランスの春を代表するグリンピース「Petit pois(プティ・ポワ)」のレシピをご紹介します。
ぜひチャレンジしてみてください!
新鮮なフランスのグリンピース
グリンピースはフランス語で「Petit pois(プティ・ポワ)」と呼ばれ、小さな豆を意味します。
この可愛らしい名前は、春の芽吹きを感じさせます。
グリンピースは4月から6月頃までの短い期間しか市場に出回りません。
冷凍や缶詰のものもありますが、新鮮なグリンピースはこの季節にしか味わえない特別な春の味覚です。
新鮮なグリンピースの楽しみ方
我が家では、毎年グリンピースを生産者から直接購入します。
収穫したてのグリンピースは、皮を剥くと爽やかな香りが広がります。
丁寧に剥く作業は、春の自然を手のひらで感じる瞬間です。
以前は茹でたグリンピースしか食べたことがなかったのですが、友人に生のまま食べるよう勧められ、試してみるとその甘さに驚きました。
フランス料理の「ポシェ」技法
「ポシェ」とはフランス語で「茹でる」という意味で、水や出し汁を沸騰させずに弱火でじっくりと食材に火を通す調理法です。
沸騰させないため、食材の風味を損なわずに仕上げることができます。
この技法はポーチド・エッグの由来でもあり、ラードなどの脂を低温で茹でる「コンフィ」とは異なります。
春を代表するプティ・ポワのスープ
画像引用元:dancyu | 辻 仁成の”パリ・スープ”
フランスの春のスープと言えば、プティ・ポワのスープが最も有名です。
このスープは特別な存在で、エンドウ豆の美味しさを存分に引き出すレシピが伝統的に受け継がれています。
今回は新玉ねぎを加えた、春らしさを引き立てるレシピをご紹介します。
プティ・ポワのポタージュの作り方
材料(2~3人分)
- プティ・ポワ:350g(うち飾り用50g)
- スプリングオニオン:1個(70g)
- じゃがいも:50g(メークインなど)
- 水:300ml
- 牛乳:50ml
- 生クリーム:100ml
- バター:20g
- 塩:小さじ1
- 胡椒:少々
- オリーブオイル:少々
手順
- 下ごしらえ
飾り用のプティ・ポワを塩少々を加えた水で5分茹で、冷水で冷やしておく。 - Suer(シュエ)する
ココットにバターを溶かし、スプリングオニオンとじゃがいもを弱火で炒める。焼き色をつけず、野菜の水分を引き出すことが目的。 - ゆっくり煮る
オニオンがトロトロになったら、プティ・ポワと白ワインを加え5分蒸らす。その後、水を加え15分煮る。 - 牛乳と生クリームを加える
プティ・ポワが柔らかくなったら、ハンドブレンダーでピュレ状にし、牛乳と生クリームを加えて弱火で温める。 - 仕上げ
バターと塩で味を調え、飾り用のプティ・ポワとオリーブオイルをスープ皿に飾り、胡椒をかけて完成。
フランス語で楽しむグリーンピースのレシピ まとめ
春の訪れと共に楽しむ、フランスのグリンピースの魅力を存分に味わえるスープです。
春の自然の恵みを感じながら、ぜひお試しください。
冷凍のグリーンピースでも作れますが、ぜひ旬のグリーンピースを使ってのスープ作りにもチャレンジして、フランスの雰囲気も味わってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!