皆さんは、メロンの種やその周囲の部分(わた)を食べたことがありますか?
これまで、栄養価が高く、甘みがあると耳にしていたものの、捨ててしまうことがほとんどでした。
最近、テレビ番組でメロンの栄養価について取り上げられており、食品ロスを減らす観点からも「メロンの種とわた」について話題になっていました。
メロンのわたは食べる?
わたの部分には、ビタミンCやカロテンが豊富に含まれており、美肌に欠かせない栄養素もたくさん含まれています。
みずみずしい甘さで「果物の王様」とも称されるメロンの主成分は、ショ糖や果糖などの糖分。
これにより、解毒作用を促し、胃腸の働きをサポートし、夏バテやリウマチ、神経痛の症状軽減に役立つとされています。
露地栽培のメロンと温室栽培のメロンでは、栄養成分に違いがあり、露地ものはビタミンCやカロテンが、温室ものはタンパク質やビタミンBが多いのが特徴です。
特に有効成分は、種の周りのわたの部分に多く含まれているので、種を除く際はわたを残すように心がけましょう。
メロンの健康効果
メロンには、細胞の老化を防ぎ、血栓の予防、疲労回復、抗がん作用があるとされており、糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防にも役立つと言われています。
これらの成分は、ガンの発生抑制や血糖値の上昇を抑える効果が期待されています。
ギャバはコレステロールを下げ、血圧の上昇を抑える作用があり、脳の血流を改善し、認知症予防にも役立つと考えられています。
イノシトールは肝臓での脂肪蓄積を防ぎ、コレステロールを低下させ、肝機能を高める効果が期待されています。
アデニシンは血小板の凝集を抑制し、血栓の予防に役立つとされています。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、抗がん作用にも注目されています。
クエン酸は疲労物質である乳酸を分解し、食欲を増進させる効果もあるとされています。
メロンのわたはスムージーに!
メロンの種とわたをスムージーにする方法がテレビで紹介されていました。
食べない部分は皮だけで、わたの部分が甘いので追加の甘味は不要で、種もわからなくなりミルキーなスムージーが完成しました。
味わってみて、メロンの栄養を余すところなく活用できると感じました。
ぜひお試しください。
メロンを最大限に楽しむための3つのポイント
メロンを美味しく味わうためには、切り方が重要です。
フルーツ全般に言えることですが、果物の甘さは場所によって均一ではないため、切り方によっては甘さにばらつきが出ることがあります。
ここでは、メロンを「味わい尽くす」ための3つのポイントをご紹介します。
1.まずは「縦半分」に切る
メロンの甘みは、お尻の部分が最も強く、次に種のある中心部が甘いとされています。
中心部から皮に近づくにつれて甘さが減少し、つるに近い部分が最も控えめな甘さです。
均等に美味しくいただくためには、つるの部分を切り落とし、縦半分に切るのがおすすめです。
2.スプーンは「上から下」に動かす
メロンの中心部の種を取り除く際は、スプーンを上から下へ動かすようにしましょう。
果物の繊維は上から下に向かっているため、繊維に逆らわずに種をきれいに取り除くことができます。
3.種の部分は捨てずに「茶こし」で果汁をとる
種をスプーンで取り除いたら、すぐにゴミ箱に捨てるのはもったいないです。
種の部分を茶こしに入れて果汁を絞り出しましょう。
種の周囲は糖度が高いため、果汁は極上の天然メロンジュースとして、アイスクリームや生クリーム、ヨーグルトにかけると相性抜群です。
メロンのわたは捨てないで! まとめ
メロンの内部には、甘い果肉と種、その周りにはふわふわした繊維質の部分が詰まっています。
この繊維質の部分には、ビタミンAなどの豊富な栄養素が含まれています。
また、メロンの種の周辺は特に甘く、一口でその美味しさを感じられるように、少しヌメリがあるとされています。
最後までお読みいただきありがとうございました!