レモンの挿し木は、簡単に発根させることができるため、初めてでも取り組みやすい方法です。
成功率が高いので、レモンの木を増やしたい方には特におすすめです。
このガイドでは、レモンの挿し木の適した時期や新芽が出る時期、手順、そして成功率について詳しく説明します。
挿し木の時期:新芽が出やすい
レモンの挿し木を行う最適な時期は、春から初夏にかけてです。
特に5月から6月初旬がベストタイミングです。
この時期はレモンの新芽が出やすく、生育力が最も強いため、挿し木の成功率が高まります。
挿し木の手順
【挿し木に必要なもの】
- レモンの枝
- 挿し木用の土(肥料が入っていないもの)
- 鉢底石
- 鉢
- 発根促進剤
手順は以下の通りです。
- 若い枝(今年伸びた新しい枝)を10〜15cmほどカットします。先端に新芽が出ているものや柔らかい枝は避け、安定しそうな枝を選びます。
- 枝の先端を斜めにカットし、水分の蒸発を防ぐために大きな葉は半分ほどカットします。
- 枝を30分から1時間程度水に浸けて水分を吸わせます。
- 水から取り出し、切り口に発根促進剤を薄く塗ります。
- 鉢に用土を入れ、割り箸などで土に穴を開けてから枝を挿します。
- 土を軽く押し固め、たっぷりと水をやります。
- 鉢をビニール袋で覆い、保湿と風除けを行いますが、完全に密閉しないように注意します。
挿し木が育った後の対応
約3カ月後に挿し木が根付いたら、鉢上げを行いましょう。
植え替えには果樹用の土を使用し、直射日光を避けて風通しの良い明るい日陰に置いて育てます。
土の表面が乾いたら水をやり、完全に根付いたら日当たりの良い場所で管理します。
夏枝・秋枝の整理
6月から10月にかけて、細くて短い枝や長くて太い枝は果実が付きにくいので取り除きます。
早めに芽かきを行うことで効果が高く、手で簡単に取り除けます。
黄色くなった葉や枝も境目の節の上で切り落とします。
よくある質問
- Qレモンを挿し木するとどれくらいで発根するのか?
- A
適切に管理すれば、レモンの挿し木は約3カ月で発根します。ただし、これは目安であり、品種や環境条件によって異なる場合があります。
- Qレモンの挿し木の成功率は?初心者でも成功する?
- A
レモンの挿し木の成功率は非常に高く、初心者でも適切な方法で行えばほぼ確実に成功します。レモンの木を増やしたい初心者には、挿し木は非常におすすめです。
レモンツリーの剪定方法
剪定を希望する方は多いかと思います。
したがって、葉を落とす剪定は控えめに行うべきです。
落葉果樹の場合、剪定をすることで日当たりが良くなり、木が安定するなどの利点がありますが、カンキツ類のような常緑果樹では、剪定で葉を切りすぎると問題が生じます。
剪定は楽しい作業であるため、つい多くの枝を切りたくなりますが、過度な剪定は実がつかなくなったり、木が弱る原因となります。
特にカンキツ類では「強剪定は百害あって一利なし」という言葉があるほどです。
基本的に剪定は3月頃に、以下のような枝だけを切るようにしてください。
- 果実が実った後の枝で、葉が黄色くなっているもの
- 枯れかけている枝や完全に枯れてしまった枝
- 葉が付いていない枝
- 下向きの弱々しい枝
これらの枝だけを切除し、全体の葉に対する切除率は15%以内に抑えてください。
15%以上を切ると、常緑果樹であるカンキツ類には悪影響が大きくなります。
新芽を出したい場合は?
また、弱った枝を切る場合は、枝の1/3程度を残して切ると、残った部分から新芽が出やすくなります。
新芽を出したい場合は短く剪定するのが効果的です。
春に伸びた枝には翌年の春に花が咲き、実がつくのが一般的な生育パターンです。
伸びた枝を剪定すると、実が付かなくなる原因となります。
特に、剪定をすれば実がつくと誤解している場合は注意が必要です。
レモンの新芽はいつ出るのかをチェック! まとめ
レモンの挿し木は、初心者でも簡単に試すことができ、成功率も高い方法です。
このガイドを参考に、ぜひレモンの挿し木に挑戦してみてください。
ご自宅で新鮮なレモンを収穫する楽しみを体験しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!