にんじんは、離乳食の初期段階から導入できる野菜であり、その後の成長期にも積極的に取り入れたい素材です。
でも、中には人参がまだ食べられないのでは?と心配な声もありますよね。
栄養豊富なにんじんに含まれる注目すべき栄養素を、今回はご紹介します!
離乳食の中期以降(8カ月)にぴったりなにんじんの栄養素
にんじんは緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高いことで知られており、以下の2つの栄養素が特に重要です。
●消化器系の健康に良い「ペクチン」
皮膚の健康維持と感染症予防に役立つ「β-カロテン」
にんじんに含まれるβ-カロテンは、その量が非常に豊富です。
この成分は赤ちゃんの皮膚や粘膜の健康をサポートし、肌のトラブルを防ぎ、風邪の予防にも効果が期待されます。
油に溶けやすい性質を持つβ-カロテンは、油と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
消化器系の健康に良い「ペクチン」
にんじんにはペクチンという種類の食物繊維が含まれています。
ペクチンは善玉菌の増加を促し、便秘予防に役立ちます。
ペクチンは水に溶ける性質を持つため、にんじんをゆでた際にはそのお湯も有効活用することで栄養を無駄なく摂取できます。
離乳食中期(8カ月)におけるにんじんの下処理方法
離乳食中期でも活躍するにんじんは、その消化の良さからおすすめの食材です。
中期に適したにんじんの下処理のコツを以下にまとめました。
にんじんは「大きめ」に切りましょう
にんじんは大きめに切ることで、栄養素の流出を抑え、甘みと柔らかさが増します。
「水から」ゆで始める
にんじんは水からゆでることで、均等に柔らかくなります。
外側だけでなく内部まで火を通しましょう。
「蒸す」こともおすすめ
蒸すことで、水溶性のビタミンの流出を防ぎ、甘みを凝縮させることができます。
離乳食中期の始めは「粗つぶし」に
火が通ったにんじんは、最初は粗つぶしにして舌でつぶせる柔らかさにしましょう。
慣れたら「みじん切り」に
赤ちゃんが粗つぶしに慣れてきたら、次はみじん切りにして徐々に食感を変えていきます。
にんじんは「冷凍保存」が可能!
下処理が終わったにんじんは、離乳食中期でも冷凍で保存しましょう。
製氷皿や小さなフリーザーバッグを使うと便利です。
フリーザーバッグに入れる際は、にんじんが薄く平らになるようにして、必要な量だけを簡単に取り出せるようにしましょう。
離乳食中期に適したにんじんを主役にしたレシピ
離乳食中期に差し掛かると、赤ちゃんに多様な食材を紹介したくなります。
そんなときにおすすめなのが、栄養価が高く、消化しやすいにんじんを使ったレシピです。
ここでは、にんじんをふんだんに使った簡単で栄養満点のレシピをいくつか紹介します。
にんじんのクリーミーポタージュ
離乳食中期にピッタリの滑らかなポタージュで、食事のバリエーションを増やせます。
豆腐を加えることで、自然なとろみが生まれ、赤ちゃんが食べやすくなります。
お好みで野菜を変えたり、パンを添えたりしても良いでしょう。
炊飯器で作るにんじん粥
炊飯器を活用して作る、にんじんたっぷりのお粥は、栄養価が高くて簡単。
にんじんの皮も栄養が豊富なので、皮ごとすりおろして使いましょう。
にんじんとりんごの甘煮グラッセ
甘くて柔らかなにんじんとりんごのグラッセは、デザートとしても最適です。
離乳食中期から導入可能な無塩バターを少量使うと、味わいがさらに豊かになります。
カラフルベジタブル煮
にんじんとキャベツを使用したカラフルな野菜煮込みは、そのままでも、または他の料理の材料としても使える万能レシピです。
冷凍ストックしておくと便利です。
鶏ひき肉とにんじんの野菜ミックス
鶏ひき肉を加えた野菜ミックスは、お粥やうどんとの相性が抜群です。
まとめて作っておけば、忙しい日の離乳食作りも楽になります。
これらのレシピは、にんじんの甘味と栄養を最大限に活かしながら、赤ちゃんの食べやすさにも配慮されています。
各レシピに応じて、にんじんの下処理や加熱方法を調整し、赤ちゃんの成長に合わせて食感を変えてみてください。
人参を8カ月の離乳食中期に利用してみよう! まとめ
離乳食を赤ちゃんに提供する際、料理の方法だけでなく、使用する食材への配慮も大切になります。
スーパーマーケットで国産やオーガニックなどの安全な商品を選ぶのは、時に骨の折れる作業です。
そこで、国産や安心の無添加食材を簡単に手に入れる方法として、生協(消費者協同組合)の利用が増えています。
お近くにスーパーがある方は、一度試してみてはどうでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました!