小松菜を冷凍すると、食感や味が落ちて不味く感じることがあります。
これは、冷凍による細胞組織の破壊が原因です。
小松菜の品質を維持するためには、適切な冷凍方法が必要なんですね。
今回は、小松菜を冷凍した際に不味く感じる理由についてご紹介します!
小松菜を冷凍するとまずく感じる2つの理由

冷凍による品質の劣化
小松菜が冷凍によりまずくなる一因は、細胞の破壊です。
これにより、葉が細かくなったり、旨味成分や水分が失われたりします。
さらに、冷凍庫の頻繁な開閉による乾燥も味や食感を損なう原因の1つです。
また、長期間の冷凍保存は冷凍焼けを引き起こし、品質の低下を招きます。
シュウ酸による苦味
小松菜のまずさの原因として、シュウ酸による苦味も考えられます。
シュウ酸は、野菜特有のアクや苦味を生み出す成分です。
小松菜は、ほうれん草に比べてシュウ酸が少ないため、通常は苦味が少ないですが、個体差によって苦味を感じることがあります。
特に、小松菜の葉にシュウ酸が多く含まれているため、これが苦味を感じる原因になることがあります。
小松菜を冷凍保存する時に気を付けたいこと

小松菜を冷凍保存する際のポイントは、急速冷凍で細胞の損傷を最小限に抑えることです。
適切な冷凍方法を知って、新鮮な状態を長く保ちましょう。
以下に、小松菜の冷凍保存のポイントをまとめました。
● 平らにして保管する
● 金属トレイを使用して速やかに凍結
● 冷凍庫の開閉は極力控える
● 粗熱を取ってから保存
冷凍庫は夜間など開閉が少ないタイミングで小松菜を保存するのが効果的です。
また、冷凍庫はすばやく閉めて、温度変化を抑えることが大切です。
小松菜を生で保存する場合
生で保存すると、小松菜の味や栄養が保たれます。
生での保存方法は以下の通りです。
- 小松菜を丁寧に洗う
- 水分をキッチンペーパーで拭き取る
- 必要な長さにカットする
- 使用する量ごとに分ける
- 平らな状態で密封袋に入れる
- 空気を抜き、冷凍保存する
根元に泥が残りやすいので、しっかりと洗浄し、生の状態で冷凍する場合は1回分ずつ小分けにします。
利用期間は2〜3週間程度が目安です。
小松菜を茹でて保存する場合
茹でて保存すると、色が鮮やかに保たれ、細かくなるのを防げます。
保存方法は以下の通りです。
- 株に切り込みを入れて洗う
- 葉も洗い流す
- 沸騰したお湯で20〜30秒茹でる
- 冷水に入れる
- 水分を絞って拭き取る
- 必要な長さに切る
- 使用分だけラップで包む
- 平らな状態で密封袋に入れる
- 空気を抜いて冷凍保存
茹でることで火が通りやすくなり、保存期間は3週間から1か月程度が目安です。
冷凍した小松菜を美味しく活用するレシピ3選

冷凍した小松菜は、そのままではサラダなどの生食には適していませんが、他の調理法では便利に使えます。
ここでは、冷凍小松菜を使ったオススメのレシピを3つ紹介します。
これらの方法を活用して、冷凍小松菜の美味しい食べ方を楽しみましょう。
スープにする
冷凍小松菜を使ったスープは、栄養を逃さずに楽しむのに最適です。
小松菜のビタミンCやカリウムは水溶性で、スープにすることでこれらの栄養素を無駄なく摂取できます。
冷凍小松菜は解凍せずに直接スープに加えるだけで調理可能です。
また、小松菜に含まれるβカロテンの吸収を高めるために、ゴマ油を少し加えると良いでしょう。
おひたしにする
手軽で簡単な調理法として、冷凍小松菜のおひたしもおすすめです。
冷凍小松菜にめんつゆを加えるだけで完成し、時間をかけずに美味しい一品が楽しめます。
冷凍により柔らかくなった小松菜は食べやすく、ツナやきのこなどと一緒に和えることで、栄養バランスも向上します。
スムージーに加える
冷凍小松菜をスムージーに加えることで、葉が細かくなることを気にせずに摂取できます。
牛乳を加えるとカルシウムの吸収が促進され、キウイやバナナなどのフルーツと組み合わせることで、小松菜の風味を和らげて飲みやすくなります。
小松菜は冷凍方法によってはまずくならない まとめ
冷凍小松菜の味の劣化は、細胞組織の損傷やシュウ酸による味の変化が原因です。
効果的な冷凍方法として、細胞損傷を最小限に抑える急速冷凍がおすすめです。
さらに、小松菜は乾燥に敏感なので、水分を丁寧に拭き取り、密封袋で空気をしっかり抜いてから冷凍するのも忘れないでください。
小松菜の鮮度と栄養を最大限に保ちながら保存し、健康的な食生活に役立てましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!