アーティチョークは、そのスタイリッシュな見た目と食べる部分(可食部)が少ないことで知られています。
名前は聞いたことがあっても、実際に食べたことがない方も多いでしょう。
この野菜は、食べる部分が限られているといわれていますが、実は多くの美味しい部分が存在します。
アーティチョークの可食部は?
店頭に並ぶアーティチョークは、花の蕾部分です。
しかし、最も美味しいのは花の芯の部分です。
良質なアーティチョークは花に近い茎も食べられることがあります。
以下に、中心部分と茎の下処理方法を紹介します。
下処理の方法
- ガクを一枚ずつ手でむく。
- 中心の白いつぼみが見えるまでむく。
- 茎に近い根元はナイフでこそげるようにして皮をむく。
- 茎は厚めに皮をむく。
- ガクを全てむいた中心部分のやわらかいつぼみをナイフで切り落とし、花芯のふわふわとした部分をスプーンでかきだす。
- 変色しやすいので、レモン汁を入れた水に浸しながら作業し、好みの大きさにスライスして使う。
フライや煮込み料理で楽しむ
アーティチョークは、フリット(素揚げ)や煮込み料理として食べると美味しいです。
特に「バリグール」と呼ばれるフランスの定番料理では、アーティチョーク、ベーコン、玉ねぎを炒め、鶏のダシ汁で煮込み、仕上げに刻んだセルバチコを散らします。
ベーコンの風味がアーティチョークに染み込み、絶品のおつまみになります。
生で楽しむアーティチョーク
フレッシュなアーティチョークは生でも食べられます。
鮮度が高いものはカルパッチョにするのがおすすめです。
たけのこに似た渋みと、生のナスのような風味が特徴で、大人の味わいが楽しめます。
栄養満点のスーパーフード、アーティチョーク
アーティチョークは、非常に栄養価が高いことで注目を集めている食材です。
これにより、スーパーフードとして人気が高まっています。
アーティチョークは食物繊維が豊富で、特にファイバーフードとして知られています。
その食物繊維の量は、ごぼうの約1.5倍にもなります。
また、珍しく約60%が水溶性食物繊維で構成されています。
他にもアーティチョークには栄養が豊富!
この他にも、アーティチョークには多くの栄養素が含まれています。
さらに、抗酸化作用がありストレス耐性を高めるビタミンCやビタミンE、骨の健康をサポートするビタミンKも含まれています。
ビタミン群に加え、代謝を助けるナイアシン、パントテン酸、葉酸なども豊富です。
カリウム、マグネシウム、ナトリウム、マンガン、カルシウム、リン、亜鉛、銅、鉄といったミネラルも含まれており、これらの栄養素が一つの食材で摂取できるため、スーパーフードと呼ばれるのです。
アーティチョークはカロリーが低く、生の場合は100グラムあたり48キロカロリーです。
加熱すると少しカロリーが減り、100グラムあたり45キロカロリーになります。
アーティチョークの食べ方と保存方法
日本ではあまり馴染みのないアーティチョークですが、さまざまな方法で楽しむことができます。
まず、乾燥させてお茶として飲む方法があります。
アーティチョークは水溶性食物繊維が豊富なので、お茶にして飲むことで便秘解消効果が期待できます。
ハーブとして分類されるため、お茶にすると飲みやすいのが特徴です。
もちろん、料理にも使えます。
グリルやサラダ、煮込み料理、炒め物、パスタなど、幅広い料理に利用できます。
アーティチョークの特徴は、可食部が少ないことです。
一般的には、ガクの根本と「ハート」や「ボトム」と呼ばれる芯の部分を食べます。
丸ごと茹でるのもおすすめ
調理方法としては、丸ごと茹でる方法があります。
まず、ガクの先端が刺さるため、つぼみの先をカットします。
硬いので、カットする際は注意が必要です。
ガクを一枚ずつ剥がし、下の白い部分を歯でしごいて食べます。
ガクの上部は硬いので廃棄します。
ガクを剥がすと、食べられない花びらのワタが出てきますので取り除き、その下のボトムやハートを食べます。
保存期間は短い
アーティチョークはあまり日持ちしないので、できるだけその日のうちに食べるのが理想的です。
保存する場合は、ラップやポリエチレン製の保存袋で保護して冷蔵庫に入れ、2~3日を目安に食べきりましょう。
アーティチョークは可食部が美味しい! まとめ
アーティチョークは多くの健康効果を持ち、さまざまな調理方法で楽しめる魅力的な野菜です。
店頭で見かけた際には、ぜひその独特のほろ苦さを味わってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!