アーティチョークを育てる際に重要なのは、栽培期間が長期間にわたることです。
長期間にわたって育てるためには、適切な肥料管理や夏場・冬場の管理、そして収穫方法を考慮することが必要です。
アーティチョークの育て方
アーティチョークを育てるためのポイントとして、栽培期間が非常に長いことが挙げられます。
追肥や夏越えなどの作業も、一度植えたら移動できないため、慎重に行う必要があります。
アーティチョークを栽培できれば、大抵の野菜も育てられるでしょう。
今回は、畑に直接植えるのが難しい方のために、プランターでの育て方も紹介します。
アーティチョークの育て方
アーティチョークは栽培期間が5年以上と非常に長いため、長期的な視点で育てることが重要です。
多年草であるアーティチョークは、一度植えたらその場所に居続け、年々株を大きくして収穫量を増やします。
日当たり
一年を通して日当たりの良い場所で育てることが大切です。
アーティチョークは花を食べる野菜なので、光合成が十分に行える場所が最適です。
土
砂地のサラサラ土壌が適しています。
アーティチョークは加湿を嫌うため、粘土質土壌では蒸れて腐ってしまうことがあります。
砂地は保肥力が弱いため、肥料管理に注意が必要です。
種まき
春の3月~4月、秋の9月~10月に種をまきます。
市販の種は発芽率が高く、一袋で多くの苗ができます。
植え付け・植え方
4月に苗が本葉4、5枚ほどになったら植えつけます。
本葉とは双葉以降に出てくるギザギザの葉です。
畝にマルチを張り、株間1mほどで植えましょう。
肥料
肥料は緩効性肥料の元肥、生育期の液肥、お礼肥えとしての有機肥料の3種類を使います。
元肥はマルチを張る前に、液肥は葉っぱの色が薄くなったり、株が小ぶりになったときに与えます。
水やり
植えつけ直後にたっぷりと水をあげ、その後は雨水で十分です。
加湿に弱いため、水のやりすぎには注意が必要です。
冬越し
株元の凍結を防ぐため、敷きわらや腐葉土、バークチップなどを敷きましょう。
葉っぱが霜で傷むことはありますが、根元がしっかりしていれば春に新しい芽が出てきます。
アーティチョークの育て方:プランター編
畑に直接植える場合とプランターで育てる場合の管理方法はほぼ同じです。
深さ80cm以上、直径30cm以上のプランターを使用し、上質な培養土を使いましょう。
プランターの大きさ
アーティチョークは大きく育つため、深さ80cm以上、直径30cm以上のプランターが必要です。
大き目のプランターに2株植え、最終的には大きい1株を残します。
水やり
初めにしっかりと土に水を含ませ、以降は2~3日に1回のペースで水やりをします。
アーティチョークの増やし方
アーティチョークは株分けで増やすことができます。
10月~11月に、子株の周りを掘り、主根を傷つけないように丁寧に分けます。
生育診断
葉っぱの形と大きさ、花(つぼみ)の大きさをチェックしましょう。
肥料のやりすぎに注意し、適切な管理を心がけます。
病気
アーティチョークはうどんこ病や灰色かび病にかかりやすいです。
日々の観察を心掛け、早期発見・対策を行いましょう。
害虫
アブラムシやヨトウムシがつきやすいです。
農薬や防虫ネットで対策しましょう。
収穫時期
早いものでは6月に収穫が始まります。
花が開く前に収穫し、切り戻しを行って側枝を生長させましょう。
収穫時の注意点
花を咲かせると味が落ちるため、花が咲く前に収穫し、花を咲かせた場合は切り落としましょう。
アーティチョークは家庭菜園もOK! まとめ
アーティチョークの栽培には、長期的な計画が必要です。
以下のポイントを押さえましょう。
- 継続的な肥料の供給
肥料は定期的に与え続けることが重要です。 - 夏の湿度対策
湿度対策として、株間は広めにとるようにしましょう。 - 冬場の凍結対策
寒さ対策として、冬場の凍結防止を忘れずに行いましょう。 - 収穫時の注意
収穫時には花を切り落とし、側枝から新しいつぼみを付けさせるように仕立てます。
これらのポイントを守ることで、栽培作業は種まきや植え付けを一度行うだけで済み、その後の5年以上の管理が容易になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!