山で一人分のご飯(お茶碗一杯分の0.5合)を炊くとき、芯が残って焦げてしまうことがよくあります。
仕方なく1合や0.7合のご飯を炊いていたのですが、最近0.5合でも美味しく炊ける方法を見つけましたので、ご紹介します。
キャンプ以外でも、ガスコンロなどを利用して美味しくご飯が炊けます!
ガスコンロを利用してご飯を炊く方法
準備
- お米を洗い、30分ほど浸水させます。
火加減を調整しない場合
お米0.5合
- 水量: 100cc
- 炊き方: 弱火で15分。10~12分で沸騰し、蓋まで泡が来る位になったら、そのまま3分程加熱。
- 蒸らし: 火を止めて10分間。
お米1合
- 水量: 200cc
- 炊き方: 弱火で23分。17~18分で沸騰し、蓋まで泡が来る位になったら、そのまま5分程加熱。
- 蒸らし: 火を止めて10分間。
無洗米
- 水量: 通常の水量より少し多め。
- 方法: 一度水に浸けてから炊くことを推奨。
火加減を調整する場合
お米1合
- 水量: 200cc
- 炊き方: 7~8分で弱火より少し強め、噴いてきたら弱火で8~7分。
- 蒸らし: 火を止めて10分間。
IH器具を利用してご飯を炊く方法
火加減を調整する場合
- 火力: 初めは3で5分前後、沸騰したら2に落とし、15分前後で火を止める。
- 蒸らし: 5~8分。
火加減を調整しない場合
- 火力: 2のまま20分程度炊飯。
- 蒸らし: 5~7分。
固形燃料(25g)を利用してご飯を炊く方法
お米と水の量
- 量: 1/4合から3/4合(1合は固形燃料のばらつきにより難しい場合あり)。
- 水量: 通常より少し少なめ。
火力の調整
- 注意点: 火をつけるときに燃え上がるので、やけどに注意。初めの1分ほどは火が大きいので、周囲に燃えやすいものを置かない。
- 燃焼時間: 15分程度で火を消す。20分以上火をつけっぱなしにすると、おこげが楽しめますが、全体的に硬めのご飯になります。
注意事項
これらの方法を試して、自分好みのご飯の炊き方を見つけてください。
なぜ0.5合の米を炊くのか?
ソロキャンプや単独の山歩きでは、少量のご飯が欲しいことがあります。
0.5合はお茶碗一杯分ですが、美味しく炊くのは難しいです。
そこで、少量の米を美味しく炊く方法を考えました。
ご飯が美味しく炊ける条件
広島文化短期大学の論文によると、ご飯を美味しく炊くには以下の条件が必要です。
- 加熱後8~15分で沸騰させる
- 沸騰後、98℃以上を20分継続させる
0.5合の米をこの条件で炊くのは難しいですが、以下の方法で解決できます。
0.5合の米を美味しく炊く方法
方法1:水蒸気炊飯
水蒸気炊飯では、高温の蒸気で米を蒸します。
必要なものは以下の通りです。
- 戦闘飯盒2型
- 0.5合の米
- 110mlの水(炊飯用)
- 適量の水(加熱用)
- 熱源(ガスストーブ、アルコールストーブなど)
手順
- 0.5合の無洗米と110mlの水を飯盒の中子に入れて吸水させる。
- 飯盒本体に適量の水を入れ、吸水させた米と水を入れた中子をセット。
- 飯盒のフタを閉じ、熱源を使って飯盒本体内の水を沸騰させる。そのまま20~30分間沸騰状態を維持。
方法2:湯煎炊飯
レギュラーサイズのメスティン(大)と小型のメスティン(小)を組み合わせて湯煎します。
手順
- メスティン(小)に0.5合の生米と110mlの水を入れて吸水させる。
- メスティン(小)をメスティン(大)の中に入れ、水をメスティン(大)の7割ほどまで注ぐ。
- メスティン(大)のフタを閉じ、カップ入り固形燃料で30分ほど加熱する。
ポリ袋炊飯
耐熱温度の高いポリ袋に米と水を入れて湯煎する方法です。
しかし、鍋底に触れるとポリ袋が溶けることがあるため、注意が必要です。
0.5合のお米の水の量と美味しい炊き方! まとめ
水蒸気炊飯や湯煎を利用すれば、少量の米と水でも、焦げることなく98℃以上の状態を20分間保つことができます。
少量のご飯をうまく炊けずに悩んでいた方は、ぜひこれらの方法を試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!