家庭菜園でのにんじん栽培は楽しいですが、同じように育てても、時には割れたにんじんが出てきてしまうことがあります。
にんじんが割れる原因にはいくつかありますが、主な理由としては収穫のタイミングや土の水分管理に問題があった場合です。
今回は、人参が割れてる場合の原因や対策など見ていきましょう!
人参が割れてる?原因は3つ!
人参が割れる原因は「収穫遅れ」「土の水分量」「株間の広がり」などがあります。
それぞれ、原因を詳しく見ていきましょう。
原因①収穫遅れ
収穫が遅れた場合、にんじんは成長を続けるために土から栄養を吸い上げ、その結果パックリと割れてしまうことがあります。
種袋に記載されている収穫時期の目安を確認し、適切なタイミングで収穫することが重要です。
にんじんが地表に少し顔を出した時が収穫の合図です。
原因②土の水分量
土の水分量が適正でないと、にんじんが水分を過剰に吸収し、膨張した結果、割れてしまうことがあります。
適度な水やりと排水を心がけることが大切です。
ただ大雨が降ると、これを防ぐことは難しく、私自身も大雨によって収穫間際のにんじんが割れてしまった経験があります。
露地栽培の場合は天候に左右されるため、事前の対策が難しい場合もあります。
原因③株間の広がり
にんじんが急に大きくなると割れやすくなるため、肥大期には追肥を控え、土壌の湿度を適切に保つことが求められます。
また、種まき時の発芽不良で株間が広くなりすぎると割れやすくなることもあるため、土壌管理と栽培計画に注意しましょう。
これらのポイントを踏まえて、にんじんを健康に育てるための工夫をしていくとよいでしょう。
ニンジン栽培でのよくある質問
人参が割れてると失敗に落ち込むこともありますが、以下に、人参栽培で良くある失敗に対してのQ&Aをご紹介します。
- Qにんじんがまた根になるのはなぜ?
- A
にんじんがまた根になる主な理由は、種まき直前に施肥したために根の先端が肥料により焼けたり、畑の土が固すぎたり、水はけが悪いといった土壌条件によるものです。
タネを蒔く前に肥料をよく混ぜ込み、土をしっかりと耕しましょう。
また、過湿を避けるために通常よりも高めの畝を作ると良いでしょう。
- Q発芽しないのはなぜ?
- A
にんじんの種は発芽までに1〜2週間の期間を要します。
この間、土が乾燥しないように注意し、もみ殻を使って乾燥を防ぐといった方法も効果的です。
- Qなぜ市販のようなきれいなにんじんにならないの?
- A
にんじんの表面がイボ状になるのは、土が乾燥しすぎていたり、肥料が多すぎたりするからです。
土壌の性質はにんじんの形状に大きく影響します。
固い土では短いにんじんが、柔らかい土では長いにんじんが育ちやすいです。
栽培する際には株間や水やりの適正を見極め、経験を積んで最適な条件を見つけましょう。
- Q首の部分が青くなるのはなぜ?
- A
にんじんが成長すると、地面から首の部分が露出してきて、日光に当たると青くなります。
食用には問題ありませんが、土を寄せて日光を遮ることで防げます。
- Q花が咲いてしまったのはなぜ?
- A
にんじんがトウ立ちすると、硬くなり食べられなくなります。
にんじんは低温期間を経て一定の成長を遂げると花芽が分化し、トウ立ちを始めます。
トウ立ちしにくい品種選びや、春まきでの栽培では保温対策を施すことで予防できます。
当社の品種では「時なし五寸 紅彩」がトウ立ちにくいとされており、ビニールトンネルでの保温によりさらに予防効果が高まります。
人参の収穫時期と失敗を避けるヒント
人参の収穫時期が近づくと、天候に特に注意を払うことが大切です。
予報で大雨や長雨が予想される場合は、雨が降る前に収穫を済ませましょう。
収穫予定日の一週間前でも、雨による人参の割れを防ぐためには早めの収穫が賢明です。
地上から見える根っこの部分が収穫の合図ですが、地上に現れていなくても、土の中で成長していることが多いので、見た目だけに頼らず定期的にチェックすることが大事です。
人参が割れてる場合は原因を探ろう! まとめ
人参が割れてしまったのは残念ですが、農作業は天候に大きく左右されるもので、農家に過失はありません。
人参栽培は比較的難易度が高いとされていますが、失敗を恐れずに挑戦を続けましょう。
市場に出回らないようなカラフルな品種の人参を育てる楽しみは大きく、一度の失敗で諦めるのはもったいないです。
来年の栽培に向けて、経験を活かし、さらに美味しい人参を育てましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!