唐辛子の切り方によって辛さと味の楽しみ方が異なります。
輪切りにした唐辛子は、辛さと共に色や形で料理を楽しむことができます。
輪切りにする際、キッチンバサミで切ると美しい形に仕上がり、料理の見た目も引き立ちます。
唐辛子を上手に輪切りにする方法
唐辛子を上手に小口切りにするための方法は、まず唐辛子を水で戻すことから始めます。
水またはぬるま湯に数分浸すことで、唐辛子が柔らかくなり、切りやすくなります。
戻した唐辛子は、まず両端を少し切り落とし、尻尾の方から水道水を通して種を綺麗に取り除きます。
これにより、種が切る際の邪魔をしなくなります。
キッチンバサミで輪切り！
唐辛子の輪切りには、包丁よりもキッチンバサミの方が適しています。
特に鷹の爪のような細長い唐辛子は、包丁で切るのが難しい場合があります。
切る際にはまずヘタの部分を切り落とし、種を押し出して取り除きます。
種を取り除いた後、はさみを使用してお好みの幅に輪切りにします。
これで鷹の爪のカット方法のコツを把握できました！
唐辛子の辛さの調整
辛さの調整には、胎座に近い部分ほど辛くなる点に注意が必要です。
ただし、丸い形のハバネロなどではこの方法が難しいので注意が必要です。
唐辛子を細かく刻むと辛味が強まります。
これは、細かく刻むことで細胞壁が破壊され、カプサイシンが染み出しやすくなるためです。
また、細かく切るほど口の中での接触面積が増え、辛さを強く感じます。
唐辛子の切り方による辛さの強さ
唐辛子の切り方による辛さの強さは次のようになります。
- ペースト・粉末：最も辛い
- みじん切り：中程度の辛さ
- 輪切り：比較的辛さが控えめ
- 丸ごと：辛さが最も控えめ
ペーストや粉末状にすると、細胞壁が多く破壊されるため、カプサイシンが多く染み出し、辛味が強くなります。
カプサイシンは揮発性が低いため、砕いたりミキサーにかけたりしても辛さはほとんど変わりません。
また、ペーストや粉末は口の中で広がりやすく、辛味を強く感じる一因となります。
みじん切りにした唐辛子も辛味が強くなりますが、ペーストや粉末に比べると、唐辛子固有の食感を楽しむことができます。
ただし、フードプロセッサーを使う手間を省くためには、みじん切りが適しています。
丸ごとの唐辛子は辛味がマイルド
丸ごとの唐辛子を使用すると、カプサイシンの染み出しが少なく、辛味を控えめにできます。
「少し辛さを加えたいが強すぎるのは苦手」という場合に適しています。
ただし、長時間の加熱や、唐辛子が崩れると辛味が増すので注意が必要です。
唐辛子の辛さの元はどこ？
唐辛子の辛さの源は、一般的に言われる「種」ではなく、「胎座」と呼ばれる部分です。
ここで辛味成分であるカプサイシンが生成されているため、この部分を食べると強い辛さを感じます。
種が辛いとされるのは、実際には胎座からのカプサイシンが種に付着しているためです。
辛さを抑えたい場合、種と共に胎座も取り除くことで、辛みが減るとされています。
市販の粉末唐辛子の辛さ
市販の粉末唐辛子調味料は、辛さの程度が様々です。
自宅で唐辛子をミキサーで粉末にすると辛さが増す一方で、市販のものは品種の違いや他の食材の混合により、激辛からマイルドまで味の好みに合わせて選べるようになっています。
香りだけをオイルに移す方法
唐辛子の香りだけをオリーブオイルに移したい場合は、唐辛子を切らずにそのまま使用します。
ただし、唐辛子が焦げてしまうと風味が損なわれるため、こげ茶色になり始めたら取り出すのが良いでしょう。
唐辛子の輪切りはハサミが便利！ まとめ
カプサイシンは油以外にもアルコールや酢にも溶けやすいことが知られています。
辛さを料理に移したいかどうかに応じて、唐辛子の使用方法を変えると良いでしょう。
辛さを加えたくない場合は唐辛子を丸ごと使用し、辛さを加えたい場合は輪切りにして漬け込むと効果的です。
最後までお読みいただきありがとうございました！
