黒豆茶は、黒豆を焙煎して煎じたもので、さっぱりとした飲みやすさが特徴です。
黒豆は昔から煮豆などで親しまれており、種皮が黒いことから「黒大豆」とも呼ばれる大豆の一種です。
大豆茶と黒豆茶は同じものですが、色によって若干効能が異なりますので、以下に見ていきましょう！
香ばしい炒り大豆茶の作り方
炒り大豆をさらに炒り、お湯を注ぐだけで簡単に香ばしい大豆茶ができます。
煮出すとさらに味わい深くなります。
材料（2人分）
- 炒り大豆: 50g
- 水: 400ml
作り方
- 厚手の鍋に炒り豆を入れて乾煎りします。
- パチパチ音がしてきたら、水を静かに加えます（ジュッと音がするので注意）。5分ほど煮出したら出来上がりです。
ポイント
残った大豆は、煮物や炊き込みご飯に使えます。
黒豆はなぜ黒い？
黒豆の特徴的な黒色は、種皮に含まれる天然色素「アントシアニン」によるものです。
アントシアニンは抗酸化作用があり、様々な健康効果が期待できます。
黒豆茶は、こうした黒豆の栄養を効率的に摂取するのにおすすめです。
黒豆と大豆の違い
一般的に黒豆と呼ばれるものの正式名称は「黒大豆」です。
一方、普段「大豆」と呼ばれているのは「黄大豆」といいます。
黒大豆と黄大豆の違いは、薄皮に含まれるアントシアニンの有無です。
黒豆を食べる際は、皮ごと食べる「煎り大豆」にするのがおすすめです。
黒枝豆
一般的な枝豆は黄大豆を未熟なうちに収穫したものですが、黒大豆を使った「黒枝豆」も市販されています。
黒豆茶の健康効果
黒豆茶には、以下のような健康効果が期待できます。
メタボリックシンドロームの改善
黒豆に含まれるポリフェノールは中性脂肪値を改善し、メタボリックシンドロームの予防に効果があるとされています。
また、黒豆そのものを食べることで、肥満や血糖値の改善も報告されています。
煮出した後の黒豆も食べることをおすすめします。
アルコール代謝のサポート
ポリフェノールが豊富な黒豆は、血流を促進し、肝臓でのアルコール代謝をサポートします。
また、ビタミンB1がアルコールの分解を助けるため、二日酔いの予防にも効果的です。
血糖値の改善
黒豆に含まれるアントシアニンは血流を促進し、肝臓での糖代謝を助けると言われています。
食前や食事中に飲むことで血糖値の急激な上昇を防ぎますので、毎日飲むことをおすすめします。
むくみの解消
アントシアニン系成分であるクロスミンやクロサンテミンが血流を促し、腎機能を高めて不要な水分の排出をサポートします。
また、微量ミネラルのカリウムが水分の排出を促進し、むくみの解消に役立ちます。
体を温める
漢方では昔から、黒豆茶はむくみと冷えの解消に使われています。
血流を促進し、手足の末端まで血液を行き届かせるのに役立ちます。
黒豆茶はノンカフェインなので、お子様から大人まで気軽に飲める健康茶です。
豊富な健康効果が期待できるので、生活に取り入れてみてください。
食べ過ぎは危険？1日に何粒食べて良い？
特に制限はありません。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるため、大豆の過剰摂取でホルモンバランスに影響が出るといわれることもありますが、これは特定保健用食品としての大豆イソフラボンを長期間摂取した場合です。
一般的な食品としての黒豆であれば、安心して食べられます。
黒豆茶をおいしく摂取する方法
黒豆茶はティーバッグとして市販されていますが、黒豆を煮出して作ることもできます。
まず、黒豆を一晩水に浸けた後、その水ごと鍋に移して火にかけ、沸騰させましょう。
アクは取らずにザルで濾し、粗熱を取って冷蔵保存すれば完成です。残った黒豆は料理に活用できます。
大豆茶の健康効果は侮れない まとめ
黒豆は栄養豊富な食材として知られ、中国で最古の薬物書にも薬として使用されていた記録があります。
最近、黒豆を焙煎したり煮出したりして作る黒豆茶が、健康に良いお茶として注目を集めています。
黒豆茶はノンカフェインなので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました！
