ごぼうは、食物繊維を豊富に含む栄養満点の野菜であり、ビタミンやミネラルも豊富です。
日本、中国、韓国、台湾などの東アジア地域で好まれており、さまざまな料理に用いられます。
そのユニークな食感と風味は、健康的な食材としての価値を高め、離乳食にも適しています。
この記事では、離乳食におけるごぼうの使用時期、下処理方法、おすすめレシピをご紹介します。
離乳食におけるごぼうの導入時期は9カ月から
ごぼうの離乳食での導入は、離乳食の後期(9〜11ヶ月頃)からが一般的です。
炒めた際の独特の食感とは異なり、茹でることで柔らかくなり、離乳食に適した食材に変わります。
ごぼうの利点
ごぼうの最大の利点は、その食物繊維の豊富さです。
特に離乳期や幼児期において、健康維持に寄与します。
離乳食におけるごぼうの使用量と食感
- 離乳食初期: この時期は推奨されませんが、使用する場合は加圧鍋で柔らかく煮てから裏ごしする。
- 離乳食中期: 同様に、この時期の使用は推奨されませんが、必要な場合は加圧鍋で煮た後、細かく刻む。
- 離乳食後期: ペースト状、または細かくみじん切りにして使用。目安量は30〜40g。
- 離乳食完了期: みじん切りにして提供。量は40〜50gが目安。
食物繊維に関する留意点
食物繊維は重要ですが、赤ちゃんによっては細かくしても避けたほうが良い場合もあります。
お子さんの反応を見ながら調整しましょう。
他の根野菜の取り入れ方
ごぼうは特有の味わいがあるため、初めての野菜としては甘みのある人参やじゃがいも、さつまいもなどがおすすめです。
離乳食では、食べやすさが最優先されるべきです。
ごぼうの下処理とアク抜き
ごぼうを赤ちゃんに提供する際は、アク抜きが必要です。
皮を軽くこすり、切り分けた後、水にさらしてアクを抜くプロセスを行います。
これにより、ごぼうをより食べやすい状態にできます。
離乳食のごぼう選びの注意点
離乳食に使用する野菜は清潔なものを選びましょう
細菌の一種であるボツリヌス菌をはじめ、野菜にはさまざまな微生物が付着している可能性があります。
そのため、離乳食には土や泥がついていない、洗浄済みの清潔な野菜を使用することが推奨されます。
食品加工施設では、野菜を洗浄する専用のエリアが設けられており、一部の施設では土がついた野菜はそもそも受け入れていない場合もあります。
健康的なイメージがある土付き野菜ですが、使用前の洗浄が済んでいる野菜の方が扱いやすいでしょう。
そのため、芽胞が汚染されている可能性のある食品は避けることが、予防策となります。
ごぼうのやわらかな煮方
ごぼうは細かく切り、5〜10分加熱して柔らかく煮ます。
フォークがすんなりと刺さる程度の柔らかさが適切です。
保存のコツ
まとめて調理したごぼうは、冷凍保存すると便利です。
直接保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んでください。
寒い時期は室温保存も可能ですが、通常は冷蔵庫での保存が適しています。
ごぼうの栄養価
ごぼうは食物繊維が特に豊富で、茹でたもので100gあたり6.1gを含みます。
不溶性食物繊維が多いイメージがありますが、水溶性食物繊維も豊富に含む点が魅力です。
ビタミンは少なめですが、ミネラル類はバランス良く含まれています。
栄養素のバランス
ビタミンが豊富なにんじんや低脂質の鶏肉と合わせて煮物にすると、栄養バランスが良くなります。
薄味での調理がおすすめです。
鉄分補給には、ひじきやほうれん草、小松菜の追加が効果的です。
ごぼうを使用した離乳食レシピ
9カ月から食べられるごぼうですが、簡単なレシピもご紹介します。
ごぼうのペースト(9〜11ヶ月向け)
材料:
- ごぼう 1/3本
作り方:
- ごぼうを洗い、汚れを落とす。
- 表面をピーラーや包丁で軽く削ぐ。
- アク抜きのために3〜5分水にさらす。
- 適当な大きさに切り、圧力鍋で指定時間加熱する。
- 裏ごし器でペースト状にする。
- 余分な分は冷凍保存する。
通常の鍋を使用する場合は、想定以上に時間がかかる可能性があるため、小さめに切ることをおすすめします。
ごぼうは後期の離乳食から始めよう まとめ
この度は、離乳食でのごぼうの活用法に焦点を当てて解説しました。
離乳食で一般的によく使われる食材ではありませんが、適切な調理法を用いることで、離乳食にも適用できることが分かりました。
ごぼうと聞くと食物繊維が豊富であることが思い浮かぶかもしれません。
それを理由に、離乳食にもごぼうを取り入れてみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました!