唐辛子の干し方には、収穫方法に応じて異なるテクニックがあります。
ここでは、ハサミで実を一つずつ収穫する場合と、株ごと引き抜いて収穫する場合の干し方を紹介します。
ハサミで実を一つずつ収穫する場合
乾燥方法
収穫した唐辛子をザルに一層になるよう広げます。
通気性の良い日陰で干します。
直射日光は避けましょう。
乾燥完了の目安
唐辛子がシワシワになり、中の種がカラカラと音を立てるようになれば乾燥完了です。
乾燥には約1か月程度かかることが多いです。
株ごと引き抜いて収穫する場合
干し網を利用すると、スペースを取らずに室内やベランダで乾燥できます。
雨が降った場合は、素早く室内に取り込めるので便利です。
乾燥方法
収穫した唐辛子の株を風通しの良い日陰に吊るして乾燥させます。
9月下旬から10月頃には実が全体的に赤くなるので、この時期は株ごとの収穫が適しています。
その他の方法
- レンジを使った急速乾燥:
- 耐熱皿に唐辛子を広げ、500Wで30～50秒加熱します。
- 5分冷ましてから唐辛子を振り、カラカラ音がするまで加熱と冷却を繰り返します。
- 加熱しすぎに注意し、レンジからの取り出し時は気をつけてください。
- 異なる保存方法
- 乾燥させずにそのまま料理に使ったり、冷蔵庫や冷凍庫で保存することも可能です。
唐辛子の乾燥は、料理の際に便利な調味料としての活用を可能にします。
乾燥させた唐辛子を油や醤油に漬けておくと、使い勝手が良くなります。
唐辛子の収穫後の管理に関しては、いくつかの重要なポイントがあります。
以下に、洗い方や乾燥方法、越冬させる方法などをまとめました。
唐辛子の洗い方
収穫後、すぐに唐辛子を洗います。
これにより、汚れを取り除きます。
洗い終わった後は、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ります。
株ごと収穫した場合、洗うのが困難なので、逆さに吊るして乾燥させることをお勧めします。
唐辛子の乾燥方法
ハサミで一つずつ収穫した場合は、ザルに広げて風通しの良い日陰で乾燥させます。
株ごと収穫した場合は、吊るして乾燥させるのが適切です。
唐辛子の越冬方法
唐辛子の苗は10～15℃で保ち、日中は日光が当たる場所に置くことで越冬させることができます。
畑に植えっぱなしではなく、ポットに植え替えて室内で管理するようにしましょう。
収穫後の唐辛子から種を取る方法
乾燥させた唐辛子を割ると種が出てきます。
これをポットに植えると、来年も栽培できます。
発芽率が低いので、多めに種を植えておくことが大切です。
収穫後の唐辛子の色変化
唐辛子は収穫後、乾燥中にわずかに赤くなりますが、完全な赤色にはなりにくいです。
これらのポイントに注意して、唐辛子を適切に管理することで、質の良い唐辛子を長く楽しむことができます。
唐辛子の育成スケジュール
唐辛子は、熟成過程でその色を変える特性を持っています。
青唐辛子が赤唐辛子に変わるかどうかは、栽培方法や環境に大きく依存します。
以下に、そのプロセスと注意点をまとめました。
- 種まき時期：2月半ば～4月末
- 開花期間：6月～10月
- 収穫時期：7月～10月末
唐辛子の色の変化
7月頃に収穫可能な青唐辛子を、熟成させることで9月～10月頃には赤唐辛子に変化することがあります。
赤唐辛子への変化は、育てる環境に依存し、肥料不足や温度不足が原因で青唐辛子のまま終わることがあります。
唐辛子が赤くならない理由
唐辛子を赤くするためのヒント
唐辛子の色素成分「カプサンチン」は、日光によって増加します。
日照が十分でないと赤くなりにくい。
青唐辛子をそのまま乾燥させても赤色にはならず、オレンジ色や茶色っぽい色になることが多い。
まだ気温が高い時期に収穫し乾燥させると、赤色になる可能性があります。
まとめ
収穫後すぐに洗う必要はありません。
使う直前に洗うのが最適です。
以上の点を考慮して、唐辛子の栽培を行うことで、期待通りの赤唐辛子を得ることが可能になります。
最後までお読みいただきありがとうございました！
