夏の代表的な食材として、キュウリやトマトと並んで、とうもろこしが挙げられます。
「しかし、ちょっと待ってください!」
とうもろこしは実は世界の三大穀物の一つに数えられるんですよ。
それでは、とうもろこしは野菜なのか穀物なのか、その区分けについて説明します。
とうもろこしは何類に属する?
とうもろこしは夏の代表的な食材として認識されがちですが、実際には「穀物」に分類されます。
これはイネ科キビ亜科トウモロコシ類の一年生草本植物であり、米や小麦と並んで世界の三大穀物の一つに数えられています。
残る約20%は工業用に利用され、その中でもバイオエタノールの原料としての需要が高まっています。
野菜ではなく穀類?
とうもろこしは、日本では一般的に野菜のカテゴリーに分類されることが多いですが、実際には穀物としての性質も持っています。
特に、スイートコーンなどは野菜として食べられることが多いですが、乾燥させたり加工したものは穀物として扱われます。
世界の主食としての利用
とうもろこしは、世界の主食として広く利用されており、その利用方法によっては穀物としての性質が強調されます。
例えば、中南米ではトルティーヤという主食に使われることもあります。
このように、とうもろこしはその用途や加工方法によって野菜とも穀物ともなる、非常に多様な食材です。
日本では、特にスイートコーンが野菜として楽しまれていますが、全体としては穀物に分類されることが多いのです。
とうもろこしの種類
とうもろこしは穀物としての特性を持ちつつ、さまざまな形で私たちの食生活に貢献しています。
ここでは、特に代表的な3種類のとうもろこしについて詳しくご紹介します。
スイートコーン(甘味種)
スイートコーンは、私たちがよく知る一般的なとうもろこしで、その甘さとやわらかい食感で人気があります。
これは茹でて丸ごと食べることも、粒を剥いて食べることもできます。
スイートコーンはさらに以下の3つのバリエーションに分かれます。
- ゴールデンコーン(黄粒種):すべての粒が黄色い種類。
- シルバーコーン(白粒種):すべての粒が白い種類。
- バイカラーコーン(バイカラー種):黄色と白色の粒が混在している、甘さが際立つ種類です。
ポップコーン(爆裂種)
ポップコーンは映画館で欠かせないスナックで、特有の硬い殻が特徴です。
これを加熱すると内部の水分が蒸気となり、粒が爆発的に膨らんでポップコーンになります。
デントコーン(馬歯種)
デントコーンは、その名の通り粒の中心が凹んでおり、馬の歯に似た形状をしています。
デントコーンから作られるコーンスターチは、お菓子作りに不可欠な成分で、多くの製品に利用されています。
これらのとうもろこしの種類を知ることで、その用途の広がりや食文化への貢献を理解する手助けとなります。
各種の特徴を活かした食べ方や利用法を知ることで、日常の食生活がより豊かになるでしょう。
とうもろこしの健康効果
とうもろこしは、その多面性から穀物と野菜の両方の良い特性を持っています。
ここでは、とうもろこしの持ついくつかの素晴らしい健康効果について解説します。
1. 低カロリーで栄養価が高い
主食としてのご飯やパンと比較して、とうもろこしは低カロリーですが、十分な栄養を提供します。
100グラムあたりのカロリーと栄養素の比較は以下の通りです。
- 白米: カロリー156kcal、炭水化物37.1g、食物繊維1.5g、糖質35.6g
- 食パン: カロリー248kcal、炭水化物46.4g、食物繊維4.2g、糖質42.2g
- とうもろこし (ゆで): カロリー95kcal、炭水化物18.6g、食物繊維3.1g、糖質15.5g
とうもろこしは炭水化物を含んでいますが、低糖質で食物繊維が豊富であるため、ダイエット中の食事にも適しています。
2. 筋肉増強に効果的
とうもろこしはタンパク質が豊富で、筋肉を構築するのに役立ちます。
筋肉が増えると代謝が良くなり、より多くのカロリーを燃焼するため、減量にも効果的です。
また、ビタミンB6も豊富に含まれており、筋肉の修復や血液の生成に必要な栄養素です。
3. 女性の健康をサポート
とうもろこしに含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出し、むくみを解消します。
また、不溶性食物繊維は便秘解消に役立ち、整腸作用があります。
さらに、とうもろこしは鉄分も豊富で、女性に多い鉄分不足の解消にも有効です。
4. 疲労回復を助ける
とうもろこしに含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する過程で重要な役割を果たします。
不足すると疲れやすくなるため、適切な摂取が重要です。
とうもろこしは穀類に分類 まとめ
とうもろこしは、穀物の特性と野菜の利点を兼ね備えた食材です。
日本では特にスイートコーンが野菜として分類されることが多いですが、栄養的には穀物としての特性も強く、健康的な食生活に積極的に取り入れたい食材の一つです。
最後までお読みいただきありがとうございました!