レタスは、その栽培が約2500年前の古代エジプトにまで遡るとされています。
この野菜はヨーロッパ各地で品種改良が進められ、16世紀には地中海沿岸を中心に、結球レタスやリーフレタス、コスレタス、茎レタスなど多様な品種が栽培されるようになりました。
今回は、レタスの和名や歴史などご紹介します!
レタスの和名とは?
実は、一般に「レタス」として知られるこの野菜、日本では「チシャ」と総称されています。サニーレタスやサラダ菜を含む、様々なタイプのレタスが「チシャ」と呼ばれています。
名称の由来
「チシャ」の名前は、茎を切った際に白い乳液が出ることから、「乳草(チチクサ)」と呼ばれるようになり、その呼び名が変化して「チシャ」となりました。
市場でよく見かける玉レタスは、その食感から「クリスプヘッドレタス」とも呼ばれています。
レタスの特性
レタスはキク科の一、二年草で、和名をチシャといいます。
長い歴史を持ち、多くの品種や系統が存在します。
葉は通常、楕円形や長形で、若い間は茎がほとんど伸びずに葉が密に重なり合います。
種類によっては結球するものもあります。
傷つけると白い乳液が出ることが特徴です。
夏には花茎が伸びて、黄色の花を咲かせます。
栽培される主な系統
- タマジシャ(玉チシャ): 結球性のレタスで、ヘッドレタスまたはキャベツレタスとも呼ばれます。球形に葉が密集して結球し、葉は柔らかく口溶けが良いことからバターヘッドとも称されます。日本では主にサラダナとして知られています。
- カキジシャ(掻きチシャ、アスパラガスレタス): 長形で葉が重なる非結球性。茎が太く柔らかいのが特徴で、茎をアスパラガスのように食べます。その他、茎レタスとも呼ばれることがあります。
これらのレタスは、世界各地で異なる気候と土壌で栽培され、様々な料理に使用されています。
日本におけるレタスの多様性とその栽培
日本では、レタスはその形態や食感によって、さまざまな種類が栽培されています。
主要なタイプには結球する玉レタス、結球しない葉レタス、半結球のコスレタス、および結球しない茎レタスがあります。
レタスのラテン名
レタスの和名「萵苣(チシャ)」は、元々「乳草(ちちくさ)」と呼ばれており、これはレタスの茎を切ったときに出る乳白色の液に由来します。
この植物の学名は Lactuca sativa で、Lactuca はラテン語で乳を意味し、切断時に出る乳液を指します。
また、sativa は栽培されることを意味し、リンネによって命名されました。
レタスの原産地はどこ?
レタスは元々地中海沿岸が原産で、古代エジプト時代から栽培が確認されています。
古代ギリシャやローマでは健康や安眠に良いとされており、乳白色の液はサポニン様物質を含み、肝臓や腎臓の機能をサポートするとされています。
日本国内で広く流通しているレタスのタイプには、玉レタスの他にコスレタス、リーフレタス(サニーレタス)、ステムレタス(茎チシャ)があり、それぞれ長野県、茨城県、群馬県などが主な産地です。
野菜は家庭より外食で消費されている
現在、日本の野菜消費の多くは家庭用ではなく、外食や中食の業務用として使われています。
レタスを含む多くの野菜は、ファミレスのサラダやコンビニのサンドイッチなどで使用され、これらの産業においては、天候に左右されることなく一年中安定した品質と供給が求められています。
レタスの和名はチシャ? まとめ
それでは、レタスの和名や歴史、特性、種類などご紹介してみました。
レタスは和名でチシャと呼ばれますが、日本では和名で呼ばれることはほとんどありません。
切ったら白い液が出ることから乳草がなまって、チシャになったのもユニークな由来です。
最後までお読みいただきありがとうございました!