明日葉(アシタバ)は、日本に原生するセリ科の多年草で、主に食用として栽培されています。
この植物を育てる目的のほとんどは、「食用」ですが、摘むのは若葉部分です。
今回は、明日葉の株の寿命はどれくらいかや、人間の寿命を延ばす効果があると言われる理由などご紹介します!
明日葉の寿命はどれくらい?
明日葉は、花が開花すると植物自体が衰え始めるものの、自然落下した種から新しい株が生じます。
さらに、地上部分が枯れても、根が生きていれば次の年にも新芽が出現し、再び花を咲かせます。
花が開花して種を作ると植物は衰退しますが、定期的に収穫を行うことで、長期間にわたって収穫を続けることが可能です。
ただし、植物自体の寿命が2~3年程度であるため、その間に株は老化し、やがて枯れてしまいます。
明日葉の庭植えでの注意点
庭植えの場合は、花を咲かせて新しい株を生じさせることが寿命を延ばすうえでも重要です。
鉢植えのケースでは、明日葉の太い根が深く伸びるため、深さ30センチ以上、直径24~30センチの鉢が必要です。
プランターを使用する際は2株を植えることをおすすめします。
明日葉の鉢上での注意点
鉢植えにする際は、鉢の底に鉢底網を敷き、その上に軽石を2~3センチ程度敷き詰め、用土を入れてから苗をセットします。
その際、隙間に土をしっかりと詰め、最後にたっぷりと水をやりましょう。
鉢底に水が溜まりやすい場合は、ブロックを利用して鉢を持ち上げ、水が溜まらないように工夫してください。
明日葉には人間の寿命を延ばす効果も期待!
オーストリアの大学による研究で、細胞の保護と寿命の延長に効果があるとされるアンチエイジングの効果が確認されました。
不老不死の秘薬が意外な場所にあるかもしれません。
明日葉(学名:アンジェリカ・ケイスケイ)は、日本の関東地方から紀伊半島にかけて自生する多年生の植物です。
食用として利用されることが多い他、胃炎、胃潰瘍、高血圧、コレステロール、花粉症、痛風、便秘など様々な健康問題に効果があるとされてきました。
明日葉のアンチエイジング効果とは
グラーツ大学のフランク・マデオ教授率いる研究チームによって、アシタバに含まれるフラボノイドの一つである「ジメトキシカルコン(DMC)」が驚異的なアンチエイジング効果を持っていることが明らかにされました。
疾患のリスク要因である老化を遅らせることができれば、健康寿命を効果的に延ばすことができるとされています。
現在、老化防止に効果的だとされるのはカロリー制限と特定の医薬品の摂取ですが、これらは一般的には難しいものです。
また、心臓に血流が少ないマウスに投与したところ、心筋細胞が保護されることが確認され、ヒトの細胞を用いた実験でも、細胞の老化を遅らせる効果が認められました。
オートファジーとは?
オートファジー(自己食作用)という現象を通じて、細胞が不要なタンパク質を分解し、細胞内をクリーンに保つことがアンチエイジングに繋がると考えられています。
DMCにはこのオートファジーを促進する効果があります。
アシタバは特に2月から5月の間が旬です。
この研究はまだ初期段階ですが、さらなる研究が進む中で、今からでも食生活に取り入れる価値はあるでしょう。
明日葉の寿命は植え方によっても異なる まとめ
アシタバの名称は、夜に葉を刈っても翌朝には新芽が育っているかのように早く成長する性質に由来しています。
このような意味合いが好評を博しているため、多くの企業や商店が店名として採用しています。
そんな明日葉ですが、植え方によって寿命が違う点には注意してください。
最後までお読みいただきありがとうございました!