離乳食にピーマンを取り入れる際は、生後7～8ヶ月頃から始められ、9カ月になると、少し調理法を変えると食べやすくなります。
ピーマンにはビタミンCやカリウム、βーカロテンなどの栄養が豊富に含まれていますが、苦味があるので少量からのスタートがおすすめです。
9カ月の赤ちゃんは食材の味や食感を学ぶため、慎重に進めましょう。
9ヶ月の乳児でも食べられるピーマンの調理法
ピーマンは離乳食中期から食べられるので、9カ月の乳児でももちろんOKです。
ただ、食べやすくすることなどがポイントになるので、以下の方法も参考にしてみてください。
下処理の方法
- 種とワタの除去: ピーマンの種とワタを取り除きます。
- 薄皮の除去: 初めは表面の薄皮をむくことが大切。茹でてから手でむくと簡単です。
- 完了期の赤ちゃん: 奥歯が生えてくる頃からは薄皮をむかずに調理しても良いです。
調理のポイント
- 柔らかく茹でる: ピーマンはやわらかく茹でてから使用します。最初はすりつぶし、9～11ヶ月以降は食べやすい大きさに切って与えましょう。
- 加熱すると食べやすい: 加熱すると独特のくさみが減り、赤ちゃんにとって食べやすくなります。
- カラーピーマン(パプリカ): 皮が固い場合はむいてから使用。大きめに切って柔らかく茹で、薄皮をむいてから食べやすい形に調理します。
- 冷凍保存: 調理したピーマンは冷凍保存も可能です。
離乳食の段階でピーマンを取り入れることで、赤ちゃんに多様な味や栄養を提供できます。
ただし、苦味に敏感な赤ちゃんもいるため、赤ちゃんの反応を見ながら進めていきましょう。
離乳食の段階別ピーマンの取り入れ方
- 離乳食中期（生後7～8ヶ月頃）: ピーマンを柔らかく加熱し、粗くすりつぶすか、2～3mm角の細かいみじん切りにします。
- 離乳食後期（生後9～11ヶ月頃）: 指でつぶせる程度の柔らかさに加熱し、5mm角の粗みじん切りにします。
- 離乳食完了期（1歳～1歳6ヶ月頃）: わずかな歯ごたえが残るように加熱し、1cm角のみじん切りにします。
甘くて新鮮なピーマンの見極め方
- 旬の時期に選ぶ: 6月～9月はピーマンの旬の時期で、この頃のピーマンは甘く栄養価も高いです。
- ヘタの形をチェック: 六角形のヘタを持つピーマンは、栄養を多く吸収して成長しているため、苦味が少なく甘みがある可能性が高いです。
- 色とヘタの状態を確認: 鮮やかな緑色でツヤがあり、ヘタにハリがあるピーマンは新鮮です。
離乳食にピーマンを取り入れる際は、これらの点に注意しながら、赤ちゃんが食べやすいように調理しましょう。
ピーマンの独特の苦味は赤ちゃんにとって新しい味わいですが、適切な取り入れ方で、さまざまな食感や味を楽しむことができます。
ピーマンが苦手な赤ちゃんのための離乳食レシピとコツ
ピーマンが苦手な赤ちゃんへの与え方のコツには、以下のようなものがあります。
薄皮の丁寧な除去
赤ちゃんがピーマンの苦味や薄皮を苦手に感じる場合があります。
薄皮を丁寧に取り除き、より柔らかく調理することが大切です。
繊維に沿って切る
ピーマンの繊維を断ち切らないように、繊維に沿って縦方向に切ると、苦味が少なくなります。
月齢別離乳食レシピ
ピーマンを離乳食に使うなら、中期から後期(9カ月)、完了期でそれぞれおすすめのレシピがあります。
どれも簡単に作れるものなので、簡単な作り方を見ていきましょう。
離乳食中期 (7カ月～8カ月) – 「鶏ひき肉とピーマンのあんかけ丼」
- 材料
鶏ひき肉 10g、7倍粥 50g、ピーマン 5g、だし汁 大さじ2、片栗粉 少々 - 作り方
- 鶏ひき肉を耐熱容器に入れ、水を加えて600wで30秒レンジ加熱し、水気を切る。
- ピーマンを別の耐熱容器で1分レンジ加熱し、水につけて皮をむき、3mm角に切る。
- 鶏ひき肉、ピーマン、だし汁、片栗粉を混ぜ、30秒レンジ加熱する。
- 7倍粥を茶碗に盛り、上にあんかけをかける。
離乳食後期(9カ月～11カ月) – 「ピーマンとツナの中華風丼」
- 材料
5倍粥 60g、ツナ缶(食塩不使用) 5g、ピーマン 5g、だし汁 10ml、ごま油 少量、片栗粉 少量 - 作り方
- ピーマンを縦方向に切り、耐熱皿に入れ、少量の水と共に1分レンジ加熱。
- 水につけて皮をむき、5mm角に切る。
- 耐熱皿にピーマン、ツナ、だし汁、ごま油、片栗粉を入れ、20秒レンジ加熱し、混ぜて完成。
離乳食完了期 (1歳～1歳半) – 「ピーマン入りハンバーグ」
- 材料
鶏ひき肉 100g、ピーマン 1/2個、絹ごし豆腐 50g、塩 少々、片栗粉 少々、オリーブオイル 少量 - 作り方
- ピーマンを40秒レンジ加熱し、みじん切りにする。
- 鶏ひき肉、ピーマン、豆腐、塩、片栗粉を混ぜる。
- フライパンにオリーブオイルをしいて、成型したハンバーグを両面焼く。
これらのレシピでは、ピーマンの苦味を抑え、赤ちゃんが食べやすいように工夫しています。
赤ちゃんによって好みは異なるため、様々な調理法を試しながら、食材への興味を育てましょう。
ピーマンを9カ月の子供に食べさせるなら？ まとめ
ビタミンとミネラルが豊富なピーマンは、赤ちゃんの成長に欠かせない素晴らしい食材です。鮮やかな緑色は、料理を彩り鮮やかにします。
ピーマンの苦味は赤ちゃんにとって新しい味わいの発見です。
苦味が少ないピーマンの選び方や、赤ちゃんに合わせた調理方法を試してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
