蕪、またはかぶとも称されるこの野菜は、「すずな」と呼ばれ、春の七草に数えられるなど、日本の文化に深く根ざしています。
寒い季節になると、その甘みが増して、より美味しくなることが知られています。
白カブの旬の時期はいつ？
かぶはアブラナ科に属し、「すずな」や「かぶら」とも呼ばれる野菜です。
かぶの美味しさが際立つのは11月から1月の寒い時期で、この旬の時期には特に甘みが増します。
様々な色や形を持つ品種が存在し、白色のかぶが最もポピュラーですが、根部だけでなく葉も食用になります。
かぶの産地と種類
蕪は、その形状や色の多様性で知られ、地方によって異なる品種が育てられています。
例えば、「聖護院かぶら」は京都の伝統野菜として、また「日野菜」は滋賀県で栽培される等、各地域に特有の品種が存在します。
この野菜は根だけでなく、葉部分も食用とされており、葉は緑黄色野菜、根は淡色野菜に分類される点も興味深い特徴です。
蕪の品種には、関西地方で好まれる大型の「聖護院かぶら」や、年間通じて栽培される小型のかぶなどがあり、その活用方法も多岐に渡ります。
柏の小かぶとは
特に「柏の小かぶ」は、大正時代から柏市豊四季地区で栽培が始まり、東京下町の需要に応えてきました。
現在では一年中出荷が可能となり、柏市農協（現JAちば東葛）の小かぶ研究会は、その努力が認められ「朝日農業賞」を受賞しています。
美味しいかぶの見分け方と保存のコツ
蕪は、その白や赤の鮮やかな色味と丸い形状が特徴的な野菜で、特に冬になるとその甘みが増して美味しくなります。
この野菜を選ぶ際は、色鮮やかで光沢があり、ひげ根が少なく丸みを帯びたものを選びましょう。
また、重量感のあるものは、ジューシーで味わい深い証拠です。
葉も新鮮な緑色のものを選びましょう。
保存する場合、購入後はできるだけ早く消費するのがベストですが、冷蔵庫での保存では3〜4日が目安となります。
もし長期保存を希望するなら、食感が変わる可能性がありますが、冷凍保存も可能です。
かぶに含まれる栄養
蕪にはビタミンCやアミラーゼといった消化を助ける酵素が含まれており、葉にはβカロテンやカリウム、カルシウムなどが豊富です。
料理に葉も活用することで、これらの栄養を余すことなく摂取することができます。
かぶのおすすめレシピ4選
かぶを活用したおすすめレシピをいくつかご紹介します。
かぶはそのままサラダにしても、煮物や味噌汁にしても美味しくいただけます。
①カブの丸ごと活用サラダ
新鮮なカブを手に入れたら、是非ともお試しいただきたいのがこのサラダです。
カブを皮つきのまま、葉も含めて細かく切り、好みのドレッシングで和えるだけ。
ニンニクを加えることで、一層食欲を刺激する一品に。
②かぶと油揚げのシンプル煮物
柔らかなかぶと油揚げを使った、心温まる煮物のレシピです。
根部だけでなく、葉部分も使用して色鮮やかに。
忙しい日のサイドディッシュに最適です。
③豚肉とカブの塩煮
豚肉とカブを組み合わせた、こってりとした旨みが特徴の煮物はいかがでしょうか。
カブが豚肉のジューシーな味わいを吸収して、食べ応えのある一品に。
軽いスープでさっぱりと仕上げます。
④かぶとわかめの味噌汁
シンプルながらも奥深い味わいのかぶとわかめの味噌汁。
だしの風味と味噌の深みがカブの甘さを引き立てます。
食卓に彩りを加えるのにぴったりの一品です。
まとめ
寒い季節に一段と美味しくなるかぶは、様々な料理に活用できる万能野菜です。
保存時は根と葉を適切に処理し、料理では葉も活用して、カブの魅力を存分に楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
