鍋料理に欠かせない春菊は、冬の代表的な緑黄色野菜です。
ハウス栽培のおかげで年中楽しめますが、特に10月から2月が最も美味しいシーズンとされています。
近年では生食用の春菊も養液栽培により柔らかく栽培され、サラダなどでの人気が高まっています。
春菊って何?
春菊は、春に黄色の花を咲かせるためこの名前がつき、葉が菊に似ていることからシュンギクとも呼ばれます。
特に関西では「キクナ」として知られています。
主な品種には、葉の切れ込みが浅く肉厚な大葉種、そして切れ込みが深く香り豊かな中葉種がありますが、一般的に市場でよく見るのは中葉種です。
西日本では大葉種が好まれる傾向にあります。
料理への活用
春菊の葉は柔らかく繊維質が少ないため、サラダにするのがおすすめです。
茎はおひたしや味噌汁の具にぴったりです。
春菊の最適な季節
春菊が最も美味しいのは冬です。
特に11月から2月にかけて、多く市場に出回ります。
春菊は寒さや暑さに強く、年間を通して出荷される量が一定しています。
その他にも大葉種やサラダ用品種などがあり、大葉種は特に関西地方以西で人気です。
これらの葉は丸みを帯びており、香りが穏やかで食べやすいのが魅力です。
小葉種は現在ほとんど栽培されておらず、サラダ用品種は生食に適しています。
春菊の魅力と選び方
春菊は、冬の鍋料理に欠かせない野菜で、10月から3月にかけてが旬です。
ハウス栽培が広まったおかげで年中利用可能ですが、特に鍋が美味しい季節に多く出回ります。
春菊の主な生産地は千葉県、大阪府、茨城県です。
春菊の選び方
- 新鮮さの確認: 全体的に鮮やかな濃緑色で、みずみずしいものが新鮮です。葉の張りやボリュームもチェックしましょう。
- 葉の黄ばみや黒ずみの有無: 黄ばんだり黒ずんだりした葉や茎、褐色の切り口を持つものは避けてください。
- 茎の状態: 短くて葉が密生しているものが理想的です。太い茎は育ちすぎで硬くなる傾向があります。
保存方法と期間
- 水洗い後:ビニール袋に入れ冷蔵保存すると鮮度を保てます。
立てて保存しましょう。 - 茹でてから保存する場合: 生のままではなく、新鮮なうちに茹でて、水気を絞り、4~5cmに切り分けて保存します。
- 冷凍保存: 1食分(約80g)ずつラップで包み、密閉容器や保存袋に入れて冷凍します。
調理のコツ
- 茹でる前に茎の下を切り、水洗い後、水にしばらく浸けておきます。
- 茎と葉は火の通りが異なるので、茹でる際は分けて加熱します。
- 電子レンジで調理する場合: 2~3株をラップで包み、100gあたり約1分20秒(500W)加熱します。
春菊の切り方
- 葉は6~7cmにカット(サラダ、鍋物用)や4~5cm(おひたし、ごまあえ用)に。
- 茎は4~5cmにカット(炒め物、温野菜サラダ用)やさいの目切り(スープの具、お茶漬けトッピング、チャーハン用)にします。
以上のように春菊は多様な用途で活用でき、正しい選び方と保存方法を心掛ければ、その鮮度と栄養を最大限に楽しむことができます。
春菊の栄養と香りの効能
春菊はキク科の植物で、特に関西地方では「菊菜」とも呼ばれています。
この野菜には複数の種類があり、それぞれ鍋物や生食に向いているなど異なる特徴を持っています。
春菊はβカロテンを豊富に含んでおり、この成分は強力な抗酸化作用を持ち、アンチエイジングや生活習慣病予防に効果があります。
βカロテンなども豊富
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保ち、抗感染症ビタミンとも呼ばれることがあります。
ビタミンAは目の健康にも重要で、夜盲症の予防にも役立ちます。
カリウムはナトリウムの排出を促し、高血圧予防に効果があり、葉酸は赤血球の生産を助ける重要な栄養素です。
春菊の独特の香りの正体
春菊には独特の香りがあり、αピネンとぺリルアルデヒドという成分を含んでいます。
この香りは胃腸の働きを助け、食中毒を防ぐ効果もあります。
ヨーロッパでは観賞用の春菊
日本や中国、韓国では食用として親しまれていますが、ヨーロッパでは菊の香りが食用には好まれず、観賞用として使用されています。
最近では、春菊を生のまま料理のトッピングに使うことも増えています。
春菊って何かを詳しく解説! まとめ
春菊は、単に栄養豊富な緑黄色野菜であるだけでなく、様々な健康面での利点を持つ野菜です。
リラックス効果があるとされるその独特の香りは、安眠を促進し、胃腸の機能を回復する効果も期待できます。
鍋料理としての利用が一般的ですが、その風味を生かしてサラダや炒め物など、多様な料理に取り入れることで、その健康効果を最大限に享受することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました!